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惰性的に、今を生きよう

早稲田大学ビジネススクール客員教授 成毛眞(2)

2015年8月18日(火)

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「情熱の仕事学 夏期特別講義」へようこそ。本講は、先頃発刊した書籍『情熱の仕事学』の特別編です。同書は早稲田大学ビジネススクール客員教授である成毛眞氏が自身の講義に招いた、いま注目すべき経営者6人の「仕事学」をまとめたものです。おかげさまで好評をいただいておりますが、読者の方々から「成毛教授自身の仕事学もじっくり聞きたい」などの要望をいただきました。そこで、特別講義を開講します。本日はその2回目。では、成毛教授、よろしくお願いします。

前回から読む)

「集中して打席に立ちました。明日につなげていきたいです」
「親方に言われた通り、がむしゃらに前に出ただけです。次の一番も頑張ります」
「今日は結果が出ませんでしたが、切り替えて次に臨みます」

100年後に逃げず、目の前の仕事を

 スポーツ選手の振り返りは、いつも実に清々しい。彼らは決して「今日の結果を2020年の五輪に結びつけたい」とか「この調子で3年以内に横綱になりたい」などとは言わない。言っているのは要するに、(1)いつも通りにやった、(2)次も同様に取り組む、ということだ。目の前のタスクを、惰性的に淡々とこなしているのである。ここでいう“惰性的”は褒め言葉である。多くの人は、昨日と同じことを、ただし少しずつインプルーブしながら繰り返すことができない。惰性的に続けられるのは、評価されるべき能力だ。

 経営者も、彼らスポーツ選手のこの思考を真似たらいいと思う。経営者のすることは、100年後の企業価値を高めることではなく、今の経営の舵取りだからだ。100年後のことは100年後の人間に決めてもらえばいい。100年後を夢想するくらいなら、目の前の仕事にだけ集中した方がいい。以前からそう考えていたが、この1年ほどでその思いはさらに強くなった。

 私は2年に一度、早稲田大学ビジネススクールで社会人学生に教えている。教えていると言っても、知り合いの経営者をゲスト講師として招いて話してもらうというスタイルで、2014年から2015年にかけての講義では6人の経営者の話を、私も学生とともに聞いていた。その内容は『情熱の仕事学』という本にまとめたのだが、6人の経営者もまた、目の前のことに取り組んでいるうちに今のポジションを築いた。

“1社目、2社目、3社目、4社目、5社目、そういう思いで営業をしていました。

 そうやって100社くらい行けば、3社くらいは買ってくれるかもしれないと思っていました。実際に、100社に電話して説明に行きました。(中略)いったい、何社行ったらいいのか。考えてもわかりませんから、またさらに営業を重ねます。”

(ユーグレナ代表取締役社長出雲充氏、『情熱の仕事学』第2講「ミドリムシに人生をかけ、必ず、地球を救います」より引用)

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「惰性的に、今を生きよう」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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