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「男女のリクルートスーツを着分けています」

LGBT就活生の悩みと、企業がそれを緩和する方法

2015年8月25日(火)

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 日経ビジネス8月24日号の特集「究極のダイバーシティー LGBT」。今回、特集の取材班は数多くのLGBTの当事者に話を聞いた。社会や企業の悪意なき無知や偏見が、いかに当事者のストレスにつながっているか。それを改めて知ることとなった。

 学生にとっての悩みの種が、就職活動だ。就活はただでさえ心身の負担が大きいイベント。その上で、LGBTは自らのセクシャリティー(性自認、性的指向)をどのように伝えるかで、悩んでいる。企業の側、特に面接などで学生に接する可能性のある人は、LGBT就活生の悩みをきちんと把握しておく必要がある。

 東京都内の有名女子大に通うAさん。体は女性、心は男性のトランスジェンダーだ。風貌だけでは、それとは分からない。体育会系のクラブに入っており、キャンパスではジャージ姿で過ごしていることが多いとあって、周りは誰も不自然に思わないという。

 悩ましいのが就職活動での服装だ。感覚的には、男性用のリクルートスーツの方がしっくりくる。社会人となってからも、「男性」として働きたいと考えている。ただ、戸籍上は女性であるため、エントリーシートには「女性」と記入するしかない。会社側は自分がトランスジェンダーであることを知らないので、「男性」の格好で行けば、面接の相手を混乱させてしまう。自分は面接で「性」の話をしたいわけではないのに、その場で説明しなくてはならなくなる。

どちらのリクルートスーツを着るべきかで悩むトランスジェンダーは多い

 そのためAさんは、男性用と女性用の2着のリクルートスーツを使い分けている。靴やカバン、シャツなども2種類用意しなければならないので、出費は2倍だ。

 Aさんは「7:3でレディースを着る方が多い」と言う。一次面接など選考の初期段階では、「女性用」のスーツを着ていくことが多い。人事担当者や面接する相手がどのような人なのか、その会社がどんな社風なのか、最初は分からないからだ。

 選考が進んで「この会社は大丈夫だな」と思えれば、自らのセクシャリティーをカミングアウトし、「男性用」に切り替える。もちろん明確な基準はない。人事担当者の話し方や年齢、就活生やオフィスの雰囲気などから感覚的に判断するしかない。

 手探りでスーツを使い分ける中では予期せぬ出来事もある。企業の話を一方的に聞くだけの説明会と思ってメンズスーツで参加したら、その場で集団面接が始まったのだ。面接になれば、冒頭に自己紹介として大学名と氏名を言わなくてはならない。Aさんは女子大に通学している。

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「「男女のリクルートスーツを着分けています」」の著者

熊野 信一郎

熊野 信一郎(くまの・しんいちろう)

日経ビジネス記者

1998年日経BP社入社。日経ビジネス編集部に配属され製造業や流通業などを担当。2007年より日経ビジネス香港支局に異動、アジアや中国に関連する企画を手がける。2011年11月に東京の編集部に戻る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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