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東芝OB大学教授、窮地の古巣に苦言とエール

フラッシュメモリー事業の分離など大胆提言も

2015年10月14日(水)

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東芝出身の大学教授は数多く、多様な分野で第一人者として活躍している。東芝の不正会計問題について、彼らは何を思ったのか。半導体など電子デバイス分野で著名な中央大学理工学部の竹内健教授と、原子力発電の専門家である北海道大学大学院工学研究院の奈良林直教授に、東芝在籍時を振り返ってもらいつつ、古巣への苦言とエールを聞いた。彼らの厳しい言葉は、東芝再生のヒントを示唆するものでもある。
過年度決算の修正などを発表する東芝の室町正志社長(撮影:陶山 勉、以下同)

 「早く整理すべき不採算事業を抱え続けたから、こんな事態になったのではないか。やめるべき事業を延命させるために、NAND型フラッシュメモリーの利益がつぎ込まれていたのかと思うと残念」

 東芝の不正会計問題に対し、中央大学理工学部の竹内健教授はこのような感想を述べた。同教授はフラッシュメモリーなど電子デバイス分野の第一人者だ。東芝では半導体部門でNAND型フラッシュメモリー事業などに従事し、2007年に退職。現在は中央大学で研究を続けている。

昔は懐の深い会社だった東芝

 同教授が東芝に在籍していた当時は、不正会計が行われていた雰囲気は感じなかったという。当時の同部門のチャレンジは、まさしく難しい技術開発などへの果敢な挑戦であり、韓国サムスン電子など競合との厳しい競争に打ち勝っていくための健全な取り組みだった。

 「私はエンジニアだったが、MBA(経営学修士)を取得したいと直訴すれば、留学させてくれるほど懐の深い会社だった。若い人に裁量を持たせ、挑戦させてくれる風土が、少なくとも半導体事業の部門にはあった」(竹内教授)。

 では、そのように自由闊達な雰囲気で挑戦ができ、関わっていたフラッシュメモリー事業が稼ぎ頭となっていたにもかかわらず、竹内教授が東芝を離れようと考えたのはなぜなのか。それは、半導体部門のフラッシュメモリーが稼いだ利益が不採算事業につぎ込まれているように思えたこと、年次が上がるほど実力とは無関係な人事が横行し年功序列の壁を感じたことが理由だった。「稼ぎ頭の事業だったにもかかわらず、半導体部門から社長が出ないのも納得がいかなかった」(竹内教授)。

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「東芝OB大学教授、窮地の古巣に苦言とエール」の著者

宗像 誠之

宗像 誠之(むなかた・せいじ)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日本経済新聞社産業部、日経コンピュータを経て、2013年1月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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