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メキシコで人が辞めない不思議な中小企業

人材の獲得競争、世界の最前線

2015年9月10日(木)

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 自動車メーカーや関連企業がこぞって進出しているメキシコ中部。現地では今、熾烈な人材の獲得競争が起こっている。優秀な人を確保するために奮闘している日本企業の現状を追った。

 「なんで御社の職人さんは辞めないんですか」

 メキシコ中部で今、最も人材獲得競争が激しいと言われているグアナファト州。ここに進出した大手の自動車関連企業が、教えを請いに訪れる企業がある。埼玉県に本社がある従業員160人の中小企業、池上金型工業だ。

池上金型工業のグアナファト工場。古株のメキシコ人社員は勤続16年。

 同社がメキシコに進出したのは、1998年。当時はメキシコ北西部、アメリカとの国境に近いティファナで、家電メーカー向けに金型の修理や改造を手掛けていた。その後、家電メーカーの業績悪化に伴い、2009年には、自動車産業が集積していた北東部のモンテレーに新工場を建設。その後、モンテレーの治安が悪化したため、2013年には自動車産業の集積地になりつつある中部のグアナファトに拠点を移した。

 日系の自動車部品メーカーの関係者は、勤続年数の長さもさることながら、ティファナで働いていた職人4人が、グアナファトの新工場に日本人と一緒に移動してきたと聞いて驚きを隠さない。メキシコでは、管理職などがより良い条件を求めて転勤することはあるものの、ワーカーではまれ。「メキシコ人は家族をとても大切にするため、親戚と離れて転勤してくれなんて言おうものならすぐに辞めると言われてしまう」(日系自動車部品メーカーの現地法人の社長)。

 さらに、人材の獲得競争が厳しい現地では、2~3年掛けて育てた職人を他社に引き抜かれることは日常茶飯事。現に池上金型の職人も他社から声を掛けられたことがあるという。それでも、同社がメキシコに進出してから自発的に辞めたメキシコ人社員は1人もいない。なぜなのか。

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「メキシコで人が辞めない不思議な中小企業」の著者

中 尚子

中 尚子(なか・しょうこ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞入社後、証券部で食品やガラス、タイヤ、日用品などを担当。財務や法務、株式市場について取材してきた。2013年4月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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