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「終の棲家」、見つからなければ自分で建てる

理想の最期を迎えるための選択肢

2015年9月17日(木)

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(写真=秋元 忍)

 老後にどんな場所で暮らしたいか──。日経ビジネス9月14日号では、より早い時期に自分から主体的に情報を得て、選ぶことが重要であると書いた。それが、「老後ミゼラブル」にならないための一つのカギだ。

 そのためには、まず「自分の住み慣れた家で老後を過ごして最期を迎えたい」「自宅の近所の有料老人ホームなどの施設がいい」など自分がどうしたいかを考えることが必要だろう。最近では、住み慣れた自宅にいながら老人ホームのようなケアを低額で受けられるサービスも登場している。

 しかし、理想とする「終の棲家(すみか)」がなかったらどうするか。ないならば自分で作ってしまおうという高齢者も現れ始めている。

 「本当にいい土地が見つかってよかった。周辺の住民も親切な方ばかり。住むのが楽しみです」。 

 建設中の自宅をいとおしそうに眺めながら、田中義章さん(77歳)、坤江(ただえ)さん(77)夫婦は、笑顔でこう語る。

 田中さん夫婦は今、自分たちの老後を過ごすための家を千葉県山武市に建てている。入居の予定は11月。ただし、普通の家ではない。自分と同じような思いを持つ人同士で住むシェアハウス「むすびの家」だ。延べ床面積570平方メートルの2階建てで、2人部屋が4、1人部屋は8あり、定員は田中さん夫婦を含めて16人になる。家賃と共益費合わせて6万5000円~10万円という。

 シェアハウスを建てている場所は、ごく普通の住宅街だ。田中さん夫婦は千葉県緑区の一戸建てに住んでいるが、市街化調整区域のため、別の土地を探してここを選んだ。

 「近所の畑を借りて野菜を作り、裏には作業小屋を作って、みそづくりもする予定です。自分の趣味をお互いに教え合いながら暮らす家にしたい」。

 そう話す義章さんは東京の建設関係の企業に勤めていたビジネスマン、坤江さんは主婦で、介護業界に関わっていたわけではない。なぜ、シェアハウスを作ろうと思ったのか。それは身近な人の介護に携わったからだ。

「老後は施設で過ごしたくない」

 田中さん夫婦は、義章さんの父親や叔母の介護をし、自宅でみとった経験がある。また、老人ホームに入居した叔母の面倒もみていた。そうした経験の中で得たのは、「老後は施設で過ごしたくない」という思いだった。

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「「終の棲家」、見つからなければ自分で建てる」の著者

河野 紀子

河野 紀子(こうの・のりこ)

日経ビジネス記者

日経メディカル、日経ドラッグインフォメーション編集を経て、2014年5月から日経ビジネス記者。流通業界(ドラッグストア、食品、外食など)を中心に取材を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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