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「採用後ろ倒し」の茶番を今すぐやめろ!

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2015年9月17日(木)

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面接解禁日である8月1日から1カ月以上経ち、大学4年生の就職活動もようやく終盤を迎えています。売り手市場と言われる状況のなか、複数の内定を獲得する人も増えている一方で、制度の変更に振り回される“被害者”が学生・企業とも続出しています。果たして、幸せな新卒採用は実現するのか。『内定童貞』の著者であるウェブ編集者の中川淳一郎さんと、『面接で泣いていた落ちこぼれ就活生が半年でテレビの女子アナに内定した理由』の著者である就活アドバイザーの霜田明寛さんに語ってもらいました。

9月に入り、内定を獲得した学生もかなり増えているようです。「採用後ろ倒し」の影響はどう見ていますか?

霜田:僕が指導している学生は、みんな「就活が長くて疲れた」と言っていますね。面接の解禁が4カ月後ろ倒しになっても、早めに動く学生は、結局例年通り3年生の9月ごろから準備を始めるので、下手すると1年ですよね。

中川:ムダに長くした感じだよね。学業のために後ろ倒しにするって言っているけど、日本の大学生が勉強しないっていうのは昔から当たり前じゃないだっつーの。こんなバカなことを決めた経団連のジジイどもも、30年前に自分が勉強したのかどうか思い出して欲しい。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
ライター、編集者、PRプランナー。1973年生まれ。東京都立川市出身。一橋大学商学部卒業後、博報堂CC局で企業のPR業務を担当。2001年に退社し、しばらく無職となったあとフリーライターになり、その後『テレビブロス』のフリー編集者に。企業のPR活動、ライター、雑誌編集などを経て『NEWSポストセブン』など様々なネットニュースサイトの編集者となる。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『夢、死ね!』『縁の切り方』など。(写真:大槻純一、以下同)

霜田:後ろ倒しした結果、より学業に割く時間がなくなってしまった人もいます。夏になるとリクルートスーツも暑いですから、みんなグッタリしていますよ。

中川:5月ごろに中小企業が内定を出しても、その学生が経団連の協定を守った電通とかの大手に受かっちゃったら電通に行っちゃうでしょ。そしたらまたその中小企業は採用のやり直しで、無駄金使うわけです。小さいところは、大手企業が終わってから採用するほうがいいかもしれない。そうすると、卒業まで時間がないわけだけれども。

霜田明寛(しもだ・あきひろ)
文筆家。就活アドバイザー。1985年生まれ。東京都出身。早稲田大学商学部卒業。アナウンサーになるべく3年間にわたり就職活動をするも挫折。テレビ局の新卒採用の現場に詳しくなり、その経験をもとに『テレビ局就活の極意 パンチラ見せれば通るわよっ!』『マスコミ就活革命~普通の僕らの負けない就活術~』を出版。早稲田大学などで就職支援を担当し、マスコミ就活サークル「就活エッジ」を主宰。アナウンサー志望者の指導には定評があり、4年間で30人以上のテレビ局アナウンサー内定者を輩出している。

霜田:経団連の規則を守る企業よりも前に内定を出すと、「オワハラ(就活終われハラスメント)」が起きやすくなります。「今、受けている企業を全部辞退すれば、この場で内定を出す」と言って人事担当者が脅したり。内定を出した後も、怖い顔で「よそに行くなよ、わかってるな!」って詰め寄る“DV彼氏”みたいな感じになっちゃうんです。

中川:でも、学生を焼肉に連れて行ったりもするんでしょう?

霜田:そうですね(笑)。おごった後に「わかってるよね」って言う人もいるから、学生は余計に怖がる。

中川:霜田さんは、どこの大学で就活指導しているんですか?

霜田:主に早稲田大学ですね。それと、自主的に学生を集めて「就活エッジ」という団体を作って指導しています。

中川:みんな8月に入ってすんなり内定が出たんですか?

霜田:事前に内定が匂わされている人は、8月に入ってすぐの面接で内定が出たみたいですね。

2回もホテルに連れ込もうとした商社マン

どんなふうに内定を匂わされるんですか?

霜田:僕が指導した学生の例では、7月に面接があって、「大学の試験と日程がかぶっているんですが」と言ったら、「では、特別に別の日に面接を設けるので、ぜひ来てください」と配慮してもらえたり。あと、テレビ局などの人気企業では、人事部の特別な電話番号とメールアドレスを教えてもらえたら、もう間違いないと言われたり。

そういうサインを見逃さないようにしないといけないのですね。

霜田:まあ、匂わされたのに、最終面接で落ちてしまった人もいるんですよ。その学生は、第一志望のテレビ局で匂わされたので、ほかの企業は断ってしまったので、行くところがなくなっちゃったんです。自分の大学の院試も終わっていたので、留年するしかないと言ってますね……。

中川:惜しかったですね。キー局だったら将来年収1500万もらえたかもしれないのに。

ほかにも後ろ倒しでどんな影響があったのでしょうか?

霜田:「リクルーター制」を復活させた企業が多かったと言われています。若手社員をリクルーターにして、主に母校の学生に会わせて、いい人がいたら人事に推薦する。売り手市場かつ長期戦なので、人手をかけて新卒を確保するわけです。

中川:オレも1997年に新卒で博報堂に入ったときは、OBのリクルーターにお世話になりました。

霜田:僕が指導している女子大生で、商社のリクルーターにホテルに連れ込まれそうになった人がいるんですよ。それも、同じ人に2回も……。

中川:よっぽど好きなんだな。

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