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失敗したくない若者よ、“8割”の人生で満足か?

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2015年12月4日(金)

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「失敗することはかっこ悪い。努力したくない」というイマドキの若者に、ダサくてもいいから目の前のことをやっていれば、いつか必ず目的地にたどり着く……。そんなふうに、元TBSアナウンサーで、女子アナを描いた小説『わたしの神様』を執筆した小島慶子さんと、『面接で泣いていた落ちこぼれ就活生が半年でテレビの女子アナに内定した理由』の著者である就活アドバイザーの霜田明寛さんは語り合います。

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小島:この間、女性誌から取材を受けたんです。人生の先輩にいろいろ聞きたいという趣旨で、入社1年目の23歳ぐらいの女性が、「私たちの世代は、頑張ることがかっこ悪いと思っていて、失敗することなんて死ぬほどかっこ悪いから、頑張って失敗するぐらいだったら、頑張らないで失敗もしないで、“8割”ぐらいの出来の人生で十分、という人が多いんです」と。

小島 慶子(こじま・けいこ)
1972年オーストラリア生まれ。タレント、エッセイスト。学習院大学を卒業後、1995年にTBSに入社。アナウンサーとしてテレビ・ラジオに出演。1999年第36回ギャラクシーDJパーソナリティ賞を受賞。2010年退社。テレビ・ラジオ出演、連載多数。著書に『女たちの武装解除』『解縛~しんどい親から自由になる』『屈折万歳!』など。(撮影:鈴木愛子、以下同)

霜田:もったいないですね。

小島:でもさ、あなたが頑張るのを「かっこ悪い」って思うのって、周りの友達とかでしょう? 周りの友達って、別に給料や仕事をくれないですよね。別にいいんだよ、そんな人たちにどう思われても。ダサいって言われても、頑張って自分に給料とか仕事をくれる人に「いいね」って思われたほうがいいわけだから。

霜田:就活アドバイザーとして指導していると、失敗したくない、努力したくないという学生はたくさんいます。

小島:失敗してしまう姿は美しいですよ。面接を担当していると、言い間違って一生懸命言い直したり、話がとっちらかってしまったけれども頑張って最後までしゃべったりする学生さんの姿に胸を打たれます。面接している側はそういうものが見たいんですよ。“8割”のそつのない回答なんかよりも、“10割”でとっちからっても必死になってしゃべっているとこが見たいの。

なぜイマドキの学生は努力と失敗を恐れる?

霜田:頑張ることがかっこ悪いと思っている学生に限って、僕の元同僚の、はあちゅうさんへの文句を言ったりするんです。

小島:どうして! はあちゅうさんは頑張っているのを隠さないから嫌だ、とかですか?

霜田:努力しすぎてかっこ悪い、恥ずかしい、みたいな。そういう人に限って、はあちゅうさんの100分の1も頑張ってないんですよ。あと、「あの容姿で…」とか。

小島:あのな、あなたが自分より美人じゃないと思っているはあちゅうさんが、あなたの何十倍も稼いでいるのはなんでか、考えてみたまえ。理由があるんだよって。

霜田:そうなんですよ(笑)。

小島:お金を稼ぐって大変なことです。悪口を言うよりも、彼女はなぜお金を稼げるのかってことを考えるのに時間を使えばいいのに。たとえ嫌いな人からでも、学ぶことはあるんです。

霜田:テレビに出ている女子アナって、努力とか失敗とかしない職業だと思っているのかもしれませんね。だから、アナウンサー志望の学生が、努力している人はかっこ悪いって言ってしまう。

小島:アナウンサーだって、見えないところでは泣いていますよ、みんな。テレビに出てブリっ子とか言われて嫌われている女子アナだって。みんな努力しているしね。『わたしの神様』という小説にも書きましたが、嫌な女だと思われている人が傷ついてないかというとそうではないんです。自分の信じるものに向かって頑張って走って、転んでしまったとしても、それを走ったこともない人間が笑うなと言いたい。

わたしの神様』小島慶子著

霜田:そうですよね。小さい頃から失敗したことないんでしょうかね。それとも、親の影響なのでしょうか。小島さんは、お母さんから「これが正しいのよ」と価値観を押し付けられたようなところがあったとか。

小島:そうなんです。ただ私はありがたいことに、神様が「反抗心」というやつをくれたんですね。なので、私は完全には言いくるめられなかった。半分は母の呪縛に囚われていたけど、半分は違うものを信じたいっていう気持ちがあって。だから自分が引き裂かれて、摂食障害とかになっちゃったんですけど。でも母に絡め取られなかった半分があったから、最終的に母ともいい距離を置けるようになった。お母さんが強すぎちゃったり、子どもが素直すぎちゃったりすると、つらいでしょうね。

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