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ボッシュの人とラインが連携する工場

生産機種の切り替え時間をゼロに

  • 日経ビジネス編集部

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2015年9月29日(火)

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 ドイツがモノ作りの刷新を試みたのは今回が初めてではない。「ジャスト・イン・タイム」や「カンバン方式」に代表される「トヨタ生産方式」が世界のお手本になった1980年代。めきめきと力を付ける日本企業への対抗策として、「CIM(コンピューター統合製造)」という考え方が流行した。コンピューターを徹底活用して、モノ作りの効率を高めようとした。

 だが、この取り組みは失敗に終わった。ドイツ北部ブロムベルクにある産業機器大手、フェニックス・コンタクトで生産技術を担当するオラフ・グレイザー氏は振り返る。「あの時は人を排除しようとしたのが間違いだった」。

「人の排除」への反省

 人の仕事をすべてコンピューターと機械に置き換えようとしたことで、投資が過大になったのだ。知恵を出してモノ作りを支えてきた従業員の支持も得られず、活動は尻すぼみになった。

 学識者を中心に議論が始まったインダストリー4.0の構想には、かつての失敗への痛烈な反省が生きている。あくまで中心にあるのは、ドイツの競争力の源泉である、人だ。効率化のためには工場から人を消せばいい、という考え方とは決別した。

(イラスト=ウエノ★アモーレ★ヒロスケ)

 好例がフランスとの国境にほど近い町、ホンブルクにある。ボッシュが2014年9月に稼働させた農業機械用の油圧機器の組み立てラインだ。設備と製品だけでなく、上の図のように「人」もラインとつながるのがミソだ。

 このラインの構想を練ったチームの一人、ボッシュ子会社のファビアン・ボロウスキ氏が試しに、ラインの前に立ってくれた。すると、彼の前にあるモニターの表示が切り替わり、ドイツ語の説明とともに、油圧機器を組み立てる動画が流れ始めた。「僕の経験と好みを生産ラインに送っているんだ」と、腰にぶら下げたBluetooth(ブルートゥース)端末を見せるボロウスキ氏。

 ベテラン職人の場合は動画ではなく文字だけになり、英語の方が得意な従業員には言語も変える。組み立て中の製品がICタグを通じてラインに情報を伝えるため、モニターに映る動画や手順書は200種類ある油圧機器のそれぞれに応じて変化する。

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