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日銀マイナス金利導入、曇る政策判断

日経平均476円高も楽観視は禁物か

2016年1月29日(金)

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写真:アフロ

 日銀は、29日まで開いた金融政策決定会合で、追加の金融緩和策を賛成多数で決めた。民間金融機関が日銀の当座預金に一定以上のお金を預けた時に手数料を払う「マイナス金利政策」を初めて導入する。年明け以降、動揺の続く中国経済や株式・為替相場に配慮し、あらゆる金融政策を総動員してデフレ脱却と国内景気の下支えを目指す方針を鮮明にした。

 日銀は2013年4月、アベノミクスに弾みを付けるため「黒田バズーカ第1弾」として「量的・質的金融緩和」を導入。2014年10月には「第2弾」として追加の金融緩和に踏み切った。今回は「第3弾」としてお金の量、質に続き金利という視点から新たな緩和策を打ち出す。

 日銀の黒田東彦総裁は数日前までマイナス金利導入に否定的だった。このため、金融市場では「内容、タイミングの両面で大きなサプライズ」(ゴールドマン・サックス証券の馬場直彦チーフ・エコノミスト)との受け止め方が多い。米国は昨年末、利上げに踏み切っており、日銀がマイナス金利を導入すれば日米金利差は拡大方向に向かう。円よりも投資妙味の高いドルを買う動きが強まり、ドル高・円安に振れやすい。

マイナス金利導入、株価は乱高下

 しかしマイナス金利導入の効果が、どこまで株安・円高に歯止めをかけるかは現時点では読み切れない。それは29日の金融市場の値動きと、同日に日銀が発表した1月の「展望リポート」からも伺える。

 29日の東京株式市場はジェットコースター相場の様相を呈した。朝方は方向感が定まらなかったものの、午後の取引が始まる12時半ごろにマイナス金利導入が伝わった途端、日経平均株価が急伸。12時46分には一時前日比597円48銭(3.5%)高の1万7638円93銭を付けた。

 その後、急速に利益確定売りが膨らみ、わずか34分後の午後1時20分には同274円36銭(1.6%)安の1万6767円09銭まで値を下げた。取引終了にかけて再び買い注文が優勢になり終値は同476円85銭(2.8%)高の1万7518円30銭だった。海外市場で取引されている日経平均先物は1万7500円近辺で一進一退が続いている。 

 為替市場は1ドル=121円台まで円安に反転した後、120円台で神経質な値動きが目立つ。

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「日銀マイナス金利導入、曇る政策判断」の著者

清水 崇史

清水 崇史(しみず・たかし)

日経ビジネス記者

98年早稲田大学大学院修了、通信社を経て日本経済新聞社に入社。証券部で機械・プラント、海運・空運などを中心に取材。2013年4月から日経BP社に出向。総合商社、金融マーケットを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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