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ANAHD社長「A380で年20億円の収支改善効果」

超大型機、新規路線、出資…猛攻勢に出た理由を語る

2016年2月8日(月)

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 ANAホールディングス(HD)が1月末、2016~2020年度の中期経営計画を発表した。2020年度には、2015年度と比べて売上高は1.2倍の2兆1600億円、営業利益は同1.6倍の2000億円とし、ROE(自己資本利益率)9.8%を目指すという挑戦的な内容だ。これまで弱かったリゾート路線を強化するために、欧州エアバスの超大型機A380を3機導入することも決断した。ベトナム航空に出資し、航空需要が急成長するアジアのシェアも高めていく。

 日経ビジネス2016年2月8日号時事深層では、この背景に何があるのか解説した(ANA猛攻勢の影にJALの存在)。同記事と連動して、今回はANAHDの片野坂真哉社長に、中期経営計画に込めた思いを聞いた。

(聞き手は日野なおみ)

ANAホールディングスの片野坂真哉社長(撮影:古立 康三)

今回発表した2016~2020年度の中期経営戦略では、「攻めのスピード経営」を掲げています。内容も極めて挑戦的でした。

片野坂社長(以下、片野坂):実はこの「攻めのスピード経営」という考え方は、ボトムアップで上がってきたものでした。

 もともと我々は昨年、長期戦略構想を発表していて、10年後の2025年度に描く姿を発表しています。当初は2025年度に営業利益2000億円としていたのだけれど、これを5年前倒しして2020年度に達成しようというのですから、確かに意欲的ですよね。もちろん、昨年発表した長期戦略構想の試算がラフだったという面もある。けれど、5年も前倒しするのは、やはり攻めの姿勢ないと実現できません。

 我々にとっては初めての5年計画ですが、通常、中期経営計画を作るとどうしても、目標達成は最後の年に集中しますよね。中期経営計画の欠点は何もかもゴールが最終年度に置かれることにあります。

 それではスピードが足りない。そこで中期経営計画では、例えば貨物事業は2年後に黒字化するとしています。それくらいスピードが大切だと思っているんです。越境EC(電子商取引)などはこれから成長する分野です。インターネット通販がどんどん成長して、中国にも広がっていく勢いがある。こうした需要を取り込んで、貨物事業を必ず黒字化させたいと思います。

 「急がないといけない」。そんな現場の思いと私のフィーリングがぴたりと合いました。

現場にも、早く成長しなくてはいけないという思いが強いのでしょうか。

片野坂:今回、私は社内に向けたメッセージで、ANAの国際線定期便の就航30年周年について触れています。我々は1986年に初めて国際線定期便を飛ばしましたが、これが会社を強くしたと思っています。

 80年代は米国のワシントンや中国の大連に出ました。後発でもあるし、緻密な計算があったかというと、決してそうでもありませんでした。けれど結果的には、その頃飛んだ路線は会社の大きな財産になりました。

 例えばワシントン路線は、飛ばしてみたら、(ワシントンで)世界銀行グループやIMF(国際通貨基金)の総会が開かれることが分かりました。当時は24席のファーストクラスを36席に改修するくらいのエネルギーがあったんです。後発だけれど、国際線に挑戦する。今まで我々が来られたのは、こうした先輩のチャレンジする精神があったからこそです。

 「攻めの経営」「スピード経営」という言葉はよく使われますよね、まるで経営者の合い言葉のように。だけど私は、「少しやんちゃでもいいから、上司や経営者をスピードで追い越すくらい気概を持て」と言っているんです。経営陣はよく攻めとかスピードとか言うけれど、若い人には我々を追い越すくらい、さらに早いスピードで成長してもらいたい。

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「ANAHD社長「A380で年20億円の収支改善効果」」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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