• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ガスト、「打倒100円ずし」の秘策は

すかいらーくが中期経営計画を発表

2016年2月12日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「『ガスト』に、若者とヤングファミリーを取り戻す」

 すかいらーくの谷真社長兼CEO(最高経営責任者)は、2月10日、2016~18年の中期経営計画説明の席上で、こう語った。

 同日に発表した2015年12月期の業績は売上高は3511億4600万円で、営業利益278億600万円と増収増益を達成。当期利益は151億2000万円と、過去最高を達成した。しかし、谷社長の胸中は複雑だ。

 「ガスト」は、すかいらーくの現在の主力業態。多くは、かつての主力だった「すかいらーく」が業態転換したものだ。若者向けに価格を抑えた店舗として、「チーズINハンバーグ」などボリューム感のあるメニューを看板商品にしながら、拡大してきた。

 谷社長は、2015年、ガストは若い男性や若いファミリーをターゲットにお値打ち価格でボリュームのあるものを提供する業態であると改めて強調し、そのためのメニュー施策を打ってきた。だが、「施策に若者は反応せず、失敗だった。ファストフードやコンビニに流れている可能性がある」(谷社長)。

 また、ヤングファミリーへの対策として、アニメ「妖怪ウォッチ」のおまけ付きの子供向けメニューも導入したが、大きな成果は生まなかった。

 では、ヤングファミリーはどこへいっているのか。谷社長がライバル視するのは、一皿100円で提供する回転ずしだ。

 「週末に『くら寿司』や『あきんどスシロー』に行くと、若い家族連れが100円ずしをファミリーレストランとして使っている。もう一度、ガストにファミリーを取り戻すためには、もっと低価格のガストが必要だ」と谷社長は強調する。そこで、4月にはヤングファミリーにターゲットを絞ったガストを1店舗、試験的にオープンする。看板はガストのままだが、メニューを低価格に刷新する。

 ガストの平均客単価は850円。一方の100円ずしは、最近、寿司だけでなく、ラーメンやカレー、デザートも充実しており、1人当たり8皿以上食べる家族も多く、ガストよりも安く食事が済むとは限らない。それでも若い家族連れが殺到しているのは、選ぶ楽しさと安さを感じやすいことが大きいだろう。ヤングファミリー向けガストは、こうした値ごろ感がどれだけ出せるかが勝負と言えそうだ。

対象顧客を広げるも若者重視は変えず

 とはいえ安さ一辺倒で勝負できるような時代でもない。約1400店あるガストで、若者主体だったメニューを柔軟に変えて、顧客層の幅を広げる方針だ。2月末からランチメニューを全面的に刷新して、「ハンバーグ+揚げ物」というイメージから、彩ある野菜をふんだんに使ったサラダを添え、タコライスや和膳などのメニューも出す。「静岡県内で実験したところ、女性客の反応が良かった」と谷社長は話す。

コメント3

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「ガスト、「打倒100円ずし」の秘策は」の著者

河野 紀子

河野 紀子(こうの・のりこ)

日経ビジネス記者

日経メディカル、日経ドラッグインフォメーション編集を経て、2014年5月から日経ビジネス記者。流通業界(ドラッグストア、食品、外食など)を中心に取材を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック