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日ガスが自由化に殴り込み、東京ガスより3割安

東電と提携、「3段構え」で市場攻略に挑む

2017年2月21日(火)

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 今年4月から始まる都市ガス自由化に向けて、LPガス大手の日本瓦斯(ニチガス)が2月20日都内で会見を開き、家庭向け都市ガスの料金プランを発表した。競合する東京ガスよりも最大で3割引きとなる安い料金体系を提示することで、同社から顧客を奪う計画だ。今後は7月にも市場参入する見通しの東京電力と組んで、事業拡大を狙う。

日本瓦斯の和田眞治社長は2月20日、戦略的な価格プランを発表した。広告には、お笑いタレントの出川哲朗氏を起用する。

 「プレミムアム5+プラン」と名付けられた新料金プランは、東京ガスを利用する一般家庭の標準的なガス料金より3.6%以上割安とする。3月末までの先行キャンペーン期間中での申し込みやインターネット接続サービスの利用など5つのプランを同時に適用すれば、最大で東京ガスよりも3割程度安くするという。メニューの一つであるガス器具購入割引では、東京ガスのキャンペーンやチラシ価格より5000円割り引くという、大手家電量販店のような取り組みを始めることも明らかにした。

 ニチガスは昨年末、東京電力グループで小売りを手がける東京電力エナジーパートナー(東電EP)と共同会見を開き、東電からのガス供給を受けて初年度にも11万件の新規顧客を獲得すると発表していた。ニチガスの和田眞治社長はその目標値を今回の発表で大幅に引き上げ、「22万件程度を目標にしたい」と語った。同時に前回掲げた11万件について「第1四半期(2017年4~6月)中にも達成したい」と自信を見せた。

需要開拓の「尖兵」

 和田社長が強気の姿勢を打ち出す背景には、提携先の東電EPの存在がある。同社も都市ガス事業に参入する計画だが、その時期は2017年7月と自由化から3カ月程度遅れる。東電グループは電力自由化の際、新電力が料金を算定するのに必要な各家庭の電力使用量データをシステム障害によりスムーズに通知することができなかった。その反省を踏まえ「今回は万全を期して慎重に準備を整える」(東電EPの小早川智明社長)ため、展開が遅れるという。

 都市ガスの原料となるLNG(液化天然ガス)を大量に抱える東電が参入する影響は大きいが、それが自由化から3カ月遅れでは消費者に対するインパクトはどうしても薄れてしまう。

 一方のニチガス。東電と組んで都市ガス事業を展開することは和田社長の数十年越しの悲願であり、提携により東京ガスの牙城を切り崩して市場を開拓しようと準備を進めてきた。足元の市場調査では目標としている22万件を大きく上回る潜在顧客がいるとも予測している。そこで東電EPの「尖兵」として、自由化直後から東京ガスに攻勢をかけることで、消費者に都市ガスを選ぶ自由ができたことを強く印象付ける狙いがある。

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「日ガスが自由化に殴り込み、東京ガスより3割安」の著者

飯山 辰之介

飯山 辰之介(いいやま・しんのすけ)

日経ビジネス記者

2008年に日経BP社に入社。日経ビジネス編集部で製造業や流通業などを担当。2013年、日本経済新聞社に出向。証券部でネット、ノンバンク関連企業を担当。2015年4月に日経ビジネスに復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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