• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

LINE、AIで「第3の創業」の勝算 首脳が語る

音声アシスタントで米アマゾン・グーグルに対抗

2017年3月13日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 女子高生が帰宅すると、自室のスピーカーに向かって「クローバ、何かオススメの音楽」と語りかける。するとスピーカーが「癒し系のプレイリストを再生します」と反応して音楽が流れる。

 所変わってバスの車内。スマートフォンで音楽を聞いていると、LINEに届いた「原宿に集合」というメッセージが音声で読み上げられ、「スタンプで返信しますか?」と質問してくる。男性がスマホのカメラに向かって頷くと、男性がいつも使っているスタンプが仲間へ送られた。

LINEが今夏に発売するスマートスピーカー「WAVE(ウェーブ)」。語りかけると、AIの「Clova(クローバ)」が様々な情報や機能を返してくれる(LINEのプロモーションビデオから)

 これはLINEが発表したAI(人工知能)プラットフォーム「Clova(クローバ)」による近未来を示したビデオの一節。3月、LINEは米グーグルやアマゾン・ドット・コムといった列強にAIで立ち向かっていく姿勢を明らかにした。

 LINEのルーツは、韓国インターネット大手、NAVER(ネイバー)の日本法人。一度撤退した後に再進出し、2012年に投入したスマホ向けアプリ「LINE」を大ヒットに導いたのが第2の創業だとすれば、このクローバはポスト・スマホ時代を睨み「第3の創業」を狙ったプロジェクトだと出澤剛社長は語る。

 「議論を始めたのは昨年の上場直後。初心に返って、もう一度、LINEのような大きなサービスやプロダクトを生み出す必要性を感じていた。この業界はイノベーションが停滞した瞬間に厳しい局面を迎えてしまう。何か新しいことをやらないと、次の成長はない」

LINEの出澤剛社長(右)とクローバをけん引する舛田淳取締役CSMO(左)が第3の創業への意欲を語った(撮影:的野弘路)

普及前夜の最適なタイミング

 LINEが発表したクローバは、あらゆるAI関連サービスの「ハブ」となるクラウドの頭脳。ユーザーが発した言葉やジェスチャーなどを理解し、最適なコンテンツやサービス、スキル(機能)を提供する。

 まずは初夏、「音声アシスタント」を搭載したスマートスピーカー「WAVE(ウェーブ)」を日本と韓国でリリース。ユーザーが人と会話をするようにウェーブに話しかけると、天気やニュース、LINEのメッセージといった情報を返してくれる。音楽の再生や家電の操作なども順次、可能にしていくという。

 この音声アシスタント、欧米ではポスト・スマホ時代のキラー・デバイスとして既にブレークの兆しが見えている。

2015年に米国で発売され、500万台以上を出荷した米アマゾン・ドット・コムのスマートスピーカー「Amazon Echo(アマゾンエコー)」

 けん引するのはアマゾン。円筒形のスマートスピーカー「Amazon Echo(アマゾンエコー)」に語りかけると、「Alexa(アレクサ)」と呼ばれる音声アシスタントが各種情報を返し、音楽再生や家電操作もこなしてくれる。2015年の発売以来、欧米で500万台以上出荷され、対応するアプリや家電などの数は1万を超えた。

 ホームコントロールのプラットフォームを握らんとするエコーの躍進に焦ったのか、グーグルも昨年秋、スマートスピーカー「Google Home(グーグルホーム)」を投入。エコーと同様の機能で猛追する。さらにアップルも昨年秋、家電などの操作が可能となる音声アシスタントの機能をiOSに実装するなど、にわかに盛り上がりを見せている。

 そして、LINEもこうした市場への参入を表明した。果たして、アジアに根を張るLINEに勝ち目はあるのか。LINEの首脳は、まさにこの「前夜」の状況こそが、最適なタイミングだと自信を見せる。

コメント0

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「LINE、AIで「第3の創業」の勝算 首脳が語る」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック