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社長辞任の三越伊勢丹、新トップは「大丸流」

数値・利益重視の経営目指し、不動産事業にも意欲

2017年3月14日(火)

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 三越伊勢丹ホールディングスが、新社長発表記者会見を行った。4月1日就任予定の杉江俊彦新社長は、構造改革の大枠は踏襲しながらも、数字重視の経営方針に舵を切る。それは、過去、大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ.フロントリテイリングが取り組んできた戦略とも重なる。

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、3月13日に記者会見を開き、新しい経営体制を発表した。記者会見には、4月1日に社長に就任予定の杉江俊彦取締役専務執行役員が出席。今後の構造改革や成長戦略について説明した。

4月1日に三越伊勢丹ホールディングスの社長に就任する杉江俊彦氏(写真:北山 宏一、以下同)

 三越伊勢丹HDは、3月7日に大西洋社長が月内に辞任することが決まった。労働組合との摩擦や、経営陣との不協和音が背景にある、突然の辞任だった。杉江氏は、百貨店事業の収益性を高める改革を続けながら、百貨店以外の新規事業を育成していくという、大西体制の戦略の方向性は維持する。

 一方で、大西洋社長について「成長基軸を伸ばしていくことが先行していた」(杉江氏)と述べ「私はどちらかというと、構造改革を先に進め、その余剰をもって、次に投資するというスタイルでやっていく」と話した。「2017〜18年度はしゃがみこんで、引きずってきた負の部分を正すということをやる。そのあとで19〜20年度で成長に向けてやっていきたいと思う」と、まずは構造改革を中心に経営を進めていくことを明示した。

 大西体制下で、すでに進行している外食や婚礼事業、旅行業などの新規事業は止めないとしたものの、「現時点で未発表のものについては、従業員や企業体力に合わせて選択と集中をしていくべき」(杉江氏)と、未発表の新規事業や多角化については一度精査するとした。案件を絞り込む可能性もある。

 事業構造の改革については、「一番変えていくべきポイント」(杉江氏)とし、説明に多くの時間を割いた。特に、百貨店事業は本業として続けるものの、今後大きな成長は望めないと位置づけ、2016年度の業績悪化も、百貨店に事業が集中しすぎていることが要因と述べた。

 「同業他社のJ.フロントや高島屋は、不動産事業でしっかりとした基盤がある。そうした基盤が弱いと、業績がぶれる」(杉江氏)という。三越伊勢丹HDも優良な不動産が多数あり、一方で活用されていないという見方を示した。「一番確実にできるのは不動産。持っているものを最大限活用するのが一番大事だと思っている」(杉江氏)と力を込めた。同じ多角化事業でも、大西社長がコト消費を重視し、旅行やエステなどのサービス業への関心が高かったのに対して、杉江氏は、より手堅い不動産を強調したように見える。

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「社長辞任の三越伊勢丹、新トップは「大丸流」」の著者

染原 睦美

染原 睦美(そめはら・むつみ)

日経ビジネス記者

日経パソコン、日経ウーマンオンラインを経て、2013年4月から日経ビジネス記者。IT担当などを経て、日用品・化粧品担当。趣味は洗濯、昼酒、ピクニック。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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