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三菱地所が先陣、高層ビルが変える名古屋

伊勢丹vs.高島屋も――3大プロジェクト完成近づく

2016年3月16日(水)

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「3大プロジェクト」と呼ばれる名古屋駅前の再開発の1つ、「大名古屋ビルヂング」の商業施設がオープンした。今夏以降、立て続けに開業する商業施設の先駆けとして注目を集める。10万人とも言われるオフィスワーカーをどう取り込むかが焦点となりそうだ。

3月9日に商業施設が開業した大名古屋ビルヂング

 三菱地所が運営するJR名古屋駅前の高層ビル「大名古屋ビルヂング」の商業施設が3月9日に開業した。この日は雨だったが、開店前に300人が行列を作り、開店時間の11時を30分前倒ししてのオープンとなった。

 2012年に建て替えのため一旦閉められた大名古屋ビルヂングは、地上34階、地下4階のビルに生まれ変わった。地下1階から5階までが商業施設で、約70の物販店やレストランが入る。目玉は三越伊勢丹ホールディングス(HD)が手がける新業態の中型店舗「イセタンハウス」だ。「モンクレール」「アレキサンダー・ワン」など東京で人気のあるブランドのブティックが入るほか、伊勢丹新宿本店の売れ筋商品を独自編集した売り場で販売する。

 道路を挟んだ向かい側には、名古屋市内で一番の売上高を持つ百貨店「ジェイアール名古屋タカシマヤ」がある。売り場面積ではかなわないが、「東京流」「ファッションの伊勢丹」を前面に出して、流行感度の高い層の取り込みを図る考えだ。

 飲食店街「大名古屋ダイニング」は、オフィスで働く人が昼食や夕食に気軽に利用できるよう、比較的単価を抑えた店舗を集めた。1店舗当たりの席数を少なくする代わりに店舗数を40と多目にそろえ、バラエティー感を出した。地元名古屋の人気店と名古屋初出店の話題の店をミックスして、集客を目指す。運営元の三菱地所が丸ビルの運営などで培ったノウハウを名古屋で展開する。

 名古屋駅前の商業施設は、2000年3年に開業したタカシマヤが「一人勝ち」の状態だが、装いを新たにした大名古屋ビルヂングがこの構図をどう変えるかが焦点になりそうだ。名古屋駅周辺の「働く人」をメーンターゲットにしているため、ある程度の棲み分けは望めそうだが、今夏以降、競争はさらに激しくなる。

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「三菱地所が先陣、高層ビルが変える名古屋」の著者

武田 安恵

武田 安恵(たけだ・やすえ)

日経ビジネス記者

大学院卒業後、2006年日経ホーム出版(2008年に日経BPと合併)に入社。日経マネー編集部を経て、2011年より日経ビジネス編集部。主な担当分野はマクロ経済、金融、マーケット。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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