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「成人雑誌の表紙にカバー」千葉市の実験が頓挫

2018年3月20日(火)

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 青少年の健全育成のために、コンビニ売り場の成人雑誌をカバーで覆う──。今年の夏に実施予定だった千葉市の事業が、関係者の同意を得られず頓挫した。老若男女が訪れる社会インフラを自任するコンビニにとって、避けられない課題となりそうだ。

(日経ビジネス2017年10月16日号より転載)

老若男女が訪れる場所で、成人向け雑誌が販売されている。堺市は表紙中央を覆うカバーを作成した(右)

 「取り組みの意義はどのチェーンにも理解してもらえたと思う。だがどう実施するかで折り合いをつけられなかった」。千葉市・健全育成課の担当者は悔しがる。今年8~9月に実施するはずだったある施策が、頓挫したからだ。

 予定していたのは、コンビニエンスストア売り場の成人向け雑誌にビニールのカバーをかぶせ、表紙の扇情的な写真やイラストが、購入客以外の目に触れにくくする取り組み。市の2017年度予算にカバーや告知ステッカー代として約39万円を計上。セブン-イレブン・ジャパンに協力を要請し、市内12店で実施する計画を立てていた。

 なぜ、実現しなかったのか。

 コンビニの主力商品は食品だ。購入客層が限られる成人雑誌は、決して売れ筋とはいえない。

 ただ、成人雑誌はそれ自体単価が高く、購入客の多くが他の商品を「ついで買い」してくれるうまみもある。食品のような厳格な消費期限がないため、在庫管理の手間も少ない。複数店舗を経営するある加盟店オーナーは、成人雑誌について「立地にもよるが絶対外せない商品」と話す。千葉市の施策は売り場から成人雑誌を排除するわけではないが、商品の顔といえる表紙を隠すことは確か。販売減を懸念する声が想定以上に多かったもようだ。

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「「成人雑誌の表紙にカバー」千葉市の実験が頓挫」の著者

藤村 広平

藤村 広平(ふじむら・こうへい)

日経ビジネス記者

早稲田大学国際教養学部卒業、日本経済新聞社に入社。整理部勤務、総合商社インド拠点でのインターン研修などを経て、企業報道部で自動車業界を担当。2016年春から日経ビジネス編集部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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