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HISの変なホテル、システム販売も収益源に

ロボット活用のノウハウ蓄積、5年後に1000施設へ販売

2017年3月24日(金)

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部屋の内装もファミリー向け

 客室も家族向けにこだわった。シングルルームはなく、定員は1人から最大4人まで。各部屋には2~3つのベッドが並び、このほかにソファがベッドになる。ソファのベッドは顧客が組み立てる仕組みだ。このほか、一部の部屋には、衣類の消臭や除菌をしたり、しわを伸ばしたりできるクローゼットも配置した。水洗いはできないが、パーク内で遊んだ後に洋服をきれいにしたいという顧客のニーズをくみ取って導入したという。

ファミリー向けの客室例(左写真)。ベッドには新幹線のグリーン車の座席で使っているマットを導入した。ベッドの間隔は少し狭いが、動かしてつなげて使えるなど、家族で滞在しやすい内装にこだわった。一部の部屋には、衣類をきれいにするクローゼットが導入されている(右写真)。

 客室にはロボットの「タピアちゃん」が置かれている。客室内に入るとき、チェックイン時に入力した名前を呼んで歓迎してくれるほか、「テレビを付けて」と話しかけるとテレビのスイッチがオンになったり、明日の天気や日付なども答えたりする。1号店にも客室にロボットがあったが、音声応答の精度をさらに高めた。

客室内にあるロボット「タピアちゃん」(左写真)。話しかけると、テレビのスイッチを入れたり、空調を調節したりする。じゃんけんゲームで遊ぶこともできる(右写真)

 宿泊料金は、スタンダードツイン(ベッドは2台で、ソファをベッドにして定員3人)で1室当たり1万4000円とリーズナブルな点も、家族客を意識した設定だ。「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」の1日券はそれぞれ大人7400円、子供4800円と安くない。遠方から交通費をかけてやってくる家族客にとって、ホテル代は少しでも安くしたいというニーズは強い。

月額数万円からのシステム販売

 開業のセレモニーでがH.I.S.ホテルホールディングスの平林朗社長が、新たな収益源としてホテル事業者向けのシステム販売に力を入れていく方針を明らかにした。

ホテルの事業会社であるH.I.S.ホテルホールディングスの平林朗社長。同社は「変なホテル舞浜 東京ベイ」をはじめとする13のホテルの運営を手掛ける。

 ホテル運営で培ったノウハウを生かして、例えばチェックインなどのシステムをパッケージ化して、ホテル事業者に販売する。月額数万円から、オプションを付けても10万円までで提供することを検討しているようだ。こうしたシステムは5年後に1000施設への提供を目指す。

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「HISの変なホテル、システム販売も収益源に」の著者

河野 紀子

河野 紀子(こうの・のりこ)

日経ビジネス記者

日経メディカル、日経ドラッグインフォメーション編集を経て、2014年5月から日経ビジネス記者。流通業界(ドラッグストア、食品、外食など)を中心に取材を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授