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清原の後に有名人の芋づる式逮捕が起きないワケ

大物が絡む事件捜査の実態を元検察官が語る

2016年3月23日(水)

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 覚せい剤取締法違反の罪で起訴された清原和博被告が3月17日に保釈された。2月の逮捕後、「芋づる式に有名人逮捕者が出る」とも報じられていたが、現時点で大物逮捕の続報はない。元検察官は「それもそのはずだ」という。一体、なぜなのか。

清原和博被告はかつてのファンの期待に応えて薬物依存から抜け出せるか(写真:Koji Watanabe/Getty Images、撮影は2009年3月)

 覚せい剤取締法違反(所持、使用)罪で起訴された元プロ野球選手、清原和博被告が3月17日に保釈された。逮捕から44日ぶり。保釈後、清原被告は糖尿病の治療のため千葉県内の病院に直行し、入院した。

 この先、清原被告は薬物依存から抜け出せるのか。高校時代のKKコンビの輝かし過ぎるほどの活躍をリアルタイムで見てきた筆者は、どうにか立ち直ってほしいとの思いが強い。だが、薬物依存からの復帰はそうたやすくはないだろう。

 というのも、薬物依存はれっきとした精神疾患だからだ。2月の逮捕を受けて、筆者は薬物依存症研究の第一人者の医師にインタビューを行っており、薬物依存症の実態について、詳しく知ることができた。

 覚醒剤を使い始めるきっかけは人によって様々だが、最初は多くの場合、使い方のコントロールができている。けれどそのうち依存性が高まって、コントロールが利かなくなり、止めたくても止められなくなってしまうという。

 この話を聞いた際、筆者の頭の中には「清原はもっと早く逮捕されていれば、病気の悪化を招かなかったのでは」との思いがよぎった。清原被告は、覚醒剤の使用・所持に関して少なくとも1年以上警察の内偵捜査を受けており、薬物使用疑惑を警察が把握していたのはさらに数年遡るとも言われる。にもかかわらず、警察はなぜ早々に逮捕に踏み切らなかったのか。覚醒剤の使用仲間や売人、元締めも捕まえようとして、清原被告を泳がせていた可能性も十分あるのではないか。筆者はそう感じたのだ。

 そんな疑問を警視庁関係者にぶつけたところ、思わぬ答えが返ってきた。

 「警察は検察の出先機関でしかない。特に、重大事件や大物が絡む案件は、検察官が『逮捕していい』というゴーサインを出さない限り、警察は逮捕できない」

 一般に、犯罪が発生した場合、警察が第一義的に捜査を行い、犯罪を起こした被疑者を発見、逮捕し、取り調べを実施して、被疑者の身柄と証拠などを検察に送る。その後、検察が警察の集めた証拠を検証したり、改めて取り調べなどを行ったりしたうえで、最終的に起訴するかどうかを決定する。

コメント18件コメント/レビュー

だから野球賭博も明確に刑事事件なのに動かないんですね。サボっているようにしか見えないんだけど。実は御立派な理由があるというわけで...(2016/03/24 12:40)

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「清原の後に有名人の芋づる式逮捕が起きないワケ」の著者

庄子 育子

庄子 育子(しょうじ・やすこ)

日経ビジネス編集委員/医療局編集委員

日経メディカル、日経DI、日経ヘルスケア編集を経て、2015年4月から現職。診療報酬改定をはじめとする医療行政や全国各地の医療機関の経営を中心に取材・執筆。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

だから野球賭博も明確に刑事事件なのに動かないんですね。サボっているようにしか見えないんだけど。実は御立派な理由があるというわけで...(2016/03/24 12:40)

内偵から逮捕まで2年ほどかかっていると思うが、なんでこんなに時間がかかるのか理解できない。人件費含めた捜査費用だけでも数億円はかかっているだろう(他の事件も並行してやっているとは思うが)。それで組織の大元まで辿り着いて、組織を壊滅できれば評価するが、捕まえたのは清原とネズミ(売人)数匹。これでは税金泥棒と言われても仕方ない。(2016/03/24 11:36)

検察の証拠固め優先の思想は組織の疲弊の結果なのではないですか。自分の組織の都合を優先して他者(警察)を巻き込み、検察と警察の間にある職務上の都合(力関係?)を利用し影響力を使って動かす。これらは本来あるべき姿とは言えないのでは?警察の職務の原則が、検察の指示のとおりに動く事と明文的に決められているわけではないと思いますが、お互いにその方がやり易いから流されているのではないですか。公権力が堕落しているのでなければいいのですが、こうした裏事情を(有るべき正しい姿を語らず)さも隠れた真実かのように述べるのはジャーナリズムの姿勢としていかがなものでしょう。検察の過去の組織都合優先体質による不祥事と同根の実情に見えました。そこは切り込むべきポイントなのではないですか。(2016/03/23 19:19)

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三品 和広 神戸大学教授