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“トランプ大統領”のディールとゼロサム

在日米軍撤退発言の背後にある思考パターン

2016年3月30日(水)

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 “不動産王”が投下した爆弾が波紋を広げている。

 米大統領選における共和党候補指名争いで首位を快走しているドナルド・トランプ氏。「メキシコ国境に壁を作れ」など過激な言動で知られるが、3月26日に米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)で掲載されたインタビューで、日米関係の礎である日米安全保障条約の見直しについて持論を展開した。

トランプ氏は、日本が駐留経費負担を大幅に増やさない限り、在日米軍を撤退させる可能性を示唆した(写真:AP/アフロ)

 「米国が攻撃を受けても日本は何もしないが、日本が攻撃を受ければ米国は全力で駆けつけなければならない。これはかなり片務的な条約だ」。さらに、大統領に就任した際には、日本が駐留経費負担を大幅に増やさない限り、在日米軍を撤退させる可能性を示唆した。また、「日本が核武装することはそれほど悪いことではない」と、日本の核保有についても容認する姿勢を見せている。

日米安保に爆弾を投下したトランプ氏

 これまでトランプ氏は安保条約の不公平感については言及していたが、安全保障や対日外交について具体的に述べたことはあまりない。米軍撤退に触れたのも初めて。それだけに、日本政府関係者に衝撃が走った。菅義偉官房長官は「政府としてコメントを控える」と述べた上で、「日米安保体制を中核とする日米同盟は我が国の基軸。米国と緊密に連携していくことに変わりない」とコメントしている。

 トランプ氏がスーパーチューズデーで大勝を収めた直後、ワシントンの日系企業関係者と同氏の対日戦略について議論したことがある。結論から言えば、政策と言えるような政策を提示しておらず、経済面や外交面で日本に対してどういうスタンスを取るのか、材料がなさ過ぎて判断できないという話に終わった。ただ、その時に企業関係者が分析したトランプ氏の“思考パターン”が今回の見直し発言の底流にあるように思う。それは「ディール」と「ゼロサム」だ。

コメント4件コメント/レビュー

ディールとして冷徹に考えるならば、米国は日本を同盟国として失えば太平洋上にロシアや中国の潜水艦や偽装漁船がうようよすることになるのですが、それでも平気なのか? と思わず問い正したくなるのですが、一番の問題はハワイやグアムなどが所属する北マリアナ群島選挙区でもトランプ氏が圧勝するなど、共和党支持者が冷静な判断力を失っていることでしょうか。
日本の首相は、使えないと国民が判断すれば民主党の初代指導者のように引きずり下ろすこともできるが、大統領はそれができずに期間を続投させるしかない。韓国程度の国なら4年・5年暴走しても世界に与える影響も限られるが、米国が暴走した日にはそれこそ世界経済が大嵐になりかねません。こんなことやってると、それこそ中国に付けこまれますよ!(2016/03/30 11:23)

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「“トランプ大統領”のディールとゼロサム」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ディールとして冷徹に考えるならば、米国は日本を同盟国として失えば太平洋上にロシアや中国の潜水艦や偽装漁船がうようよすることになるのですが、それでも平気なのか? と思わず問い正したくなるのですが、一番の問題はハワイやグアムなどが所属する北マリアナ群島選挙区でもトランプ氏が圧勝するなど、共和党支持者が冷静な判断力を失っていることでしょうか。
日本の首相は、使えないと国民が判断すれば民主党の初代指導者のように引きずり下ろすこともできるが、大統領はそれができずに期間を続投させるしかない。韓国程度の国なら4年・5年暴走しても世界に与える影響も限られるが、米国が暴走した日にはそれこそ世界経済が大嵐になりかねません。こんなことやってると、それこそ中国に付けこまれますよ!(2016/03/30 11:23)

アメリカが強かった頃とは、欧州がアフリカ諸国を植民地化していたのとほぼ同様に、途上国から資源を搾取した為だと理解しています。現状のアメリカは強さを失ったのではなく、途上国が権利を行使して逆にアメリカから取り戻した結果だと考えます。
アメリカが強さを再度手に入れるには、以前のように他国から資源を搾取するか、新たに産業を作り出すしかない。しかしトランプ氏の言動から推し量ると、トランプ氏の目指すアメリカ像とは、他国から搾取する古いアメリカに戻ることだと考えます。
なぜなら、新たに産業を作り出すには移民を受け入れ、異なる価値観を貪欲に吸収し続けて成長するしかない。テスラやスペースXので知られるイーロン・マスク氏も南アフリカからの移民、アップルのスティーブ・ジョブズ氏も、グーグルのセルゲイ・ブリン氏も移民なのです。
その現状についてトランプ氏はどう考えているのでしょう。そもそもトランプ氏を支持している人達も、先祖を辿れば移民であるはず。トランプ氏自身はアメリカ原住民の子孫なのでしょうか。(2016/03/30 01:21)

トランプ氏は「日本、ドイツ、韓国は米国に輸出して儲けているのだから、軍事サービスの対価を請求するべきだ」と述べています
まずは【ドイツがどういう反応を示すか】を見てからでも遅くは無いと私は思っています。
【在ドイツ米軍が撤退したら、ドイツの安全保障がどうなるのか?】とても興味深いですし。
(ワルシャワ条約機構が復活するかも)(2016/03/30 00:41)

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