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熊本地震、街にあふれるゴミの処理のメド立たず

被害が少ない地域でもゴミが片付けられていない理由とは

2016年5月11日(水)

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 ゴールデンウィークを利用して、熊本の生活インフラの状況を取材した。

 5月1日、西部ガスが熊本市内に設けた現地復旧対策本部を訪れると、一時は約4600人もいた都市ガスの復旧部隊が大幅に減っていた。前日に同県内の都市ガスの復旧がおおよそ完了したからだ。

 地震の影響で最大約10万5000戸で供給を停止したが、全国各地から都市ガス各社が応援に駆けつけ、当初は5月8日としていた復旧見通しを前倒しさせた。

 震源地に近い益城町など一部の地域を除き、熊本の生活インフラの復旧が進んできた。電気の復旧は比較的早く、遅れていた水道もようやく復旧が進みつつある。

 地震の発生当初は、かなり不足していた食料品も4月末頃からはそろいだした。ある流通事業者は「当初は緊急対応で関東から水を持ってきたりしていたが、4月末頃からコンビニでもおおよその食料品がそろった」と話す。

 4月末には九州新幹線が全面再開し、多くの乗客を乗せていた。ただ熊本市内の宿泊施設は限られており、ゴールデンウィークの夕方は、熊本から博多間の自由席は満席に近かった。

 九州を通る高速道路も復旧した。震災後は一部不通だったため、熊本市内に入る国道などに多くの車両が流れ込み、幹線道路は大渋滞だったが、開通後は渋滞が緩和された。

熊本駅に近い市街地でもゴミが山積みになっていた

 こうした復旧が進む中で、目立って遅れをとっているのがゴミ問題だ。

 熊本県内をクルマで走ると、至る所でゴミが山積みになっているのを目にする。

 熊本駅からほど近い歩道ではゴミが20~30メートル近くに渡って積まれていた。マンションの一階は所定の置き場からゴミがあふれ、壁づたいにゴミが積まれている。こうしたマンションは珍しくない。

 熊本市内の70歳代の住民は、「いろんなゴミが混ざっていて、異臭がしてくる」と顔をしかめる。

 熊本地震で大量のゴミが発生したが、地域によってゴミの質が異なる。震源地に近い益城町などの地域では、倒壊した家屋の廃材などが多い。

 熊本市は災害ゴミが増えたため、5月上旬まで生活ゴミの収集については燃えるゴミだけにしぼり、資源ゴミの収集を中止していた。それでも市内では雑多なゴミが出ている。

 熊本市内では家屋自体の損壊は少ないものの、家財道具が倒れた家が多い。そのため棚や食器、家電、寝具などのゴミが目立つ。

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「熊本地震、街にあふれるゴミの処理のメド立たず」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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