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ゴーンと益子、両CEOの蜜月が生んだ救済策

三菱、日産傘下入りで「3度目の正直」なるか

  • 寺岡 篤志

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2016年5月13日(金)

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 スリーダイヤが日産自動車の傘下に入る。5月12日、日産自動車は三菱自動車に2370億円を出資して筆頭株主となることを発表した。これまで三菱重工業が持分法適用会社とするなど、三菱グループ3社が三菱自動車の経営を支えてきた。日産の出資で三菱グループの出資比率は20%程度まで下がる見込み。

会見で満面の笑みを見せた日産自動車のカルロス・ゴーン社長(左)と三菱自動車の益子修会長 (写真:Bloomberg/Getty Images)

 4月20日に発覚した三菱自動車の燃費データの不正問題は依然として調査段階にあり、多くの事実の解明が待たれている。各種の補償の負担や販売へのダメージなどで経営への深刻なダメージが予想される中、渦中の軽自動車事業で提携関係にあった日産が救済の手を差し伸べることになる。

 三菱自動車はこの10数年で、独ダイムラークライスラー(当時)、三菱グループと「庇護者」を変えてきた。そして次は日産。「3度目の正直」で危機からの脱出に挑むことになる。

 三菱自動車の益子修会長は会見で、「開発部門への日産からの人的・技術的支援によって、風土改革を促進できると期待する」と発言。今回の燃費データ不正問題も含め、長年にわたって組織の風通しの悪さや隠蔽体質が課題とされながら、根本的な解決には至らなかった。軽自動車事業の提携関係を継続することに加え、新型車の開発や次世代技術の開発といった広範な領域で日産とのアライアンスを進め、思い切った「外科手術」によって組織風土の改革を進めようとしている。

 一方の日産のカルロス・ゴーン社長兼CEO(最高経営責任者)は、三菱自動車の救済というよりも、両社のウィン‐ウィンの関係を強調。「三菱自動車の筆頭株主になることで、日産にとってもメリットがある。既にわかっているだけでも、22億ドルもの出資を正当化できる十分なシナジー効果が期待できる」と語った。

コメント8件コメント/レビュー

コメントを見ても「安値で買われた」「したたかだ」「狡猾」だとする人がいる一方、「割高だ」「意味のない買収」「待てば値段が下がったのに」と全く逆の判定をする人もいます。これは、今回の買収と買値が妥当な線だったことの表れかもしれません。

ゴーン到来以前の日産は、セドリックとグロリアのように「同じクルマなのにマークと名前が違う」クルマや「売れないのに廃止されないモデル」がたくさんありました。「××は誰々専務の息がかかったモデルだから廃止できない」といった経済合理性を無視した社内政治優先の意思決定がまかり通っていました。「トヨタは厳しいけど温かい、日産は甘いけど冷たい」というのが下請や部品納入業者の印象だったとも聞いています。内向きで気位だけ高いじり貧の会社。なんだか三菱自動車みたいだと思いませんか?

ゴーン氏が来て行なったことは、内向きで非合理な考え方を見つけてはそれを排除する作業です。これを社員を巻き込んで実行しました。だから日産には「(かつての日産のような)腐った会社」を建て直した経験者がたくさん居るのです。彼らは経験から手法を体得しただけでなく、腐ったところを見いだす嗅覚にも優れていることでしょう。

とすれば三菱自動車を建て直すのに最適任なのが日産なのは自明の理。ほおっておけば再起不能なところまで腐ってしまうし、救済が早すぎると自分たちが愚かで無能なことを悟ることができなくなる。そういう意味で今が最善のタイミングなのだと私は感じます。(2016/08/13 14:27)

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コメントを見ても「安値で買われた」「したたかだ」「狡猾」だとする人がいる一方、「割高だ」「意味のない買収」「待てば値段が下がったのに」と全く逆の判定をする人もいます。これは、今回の買収と買値が妥当な線だったことの表れかもしれません。

ゴーン到来以前の日産は、セドリックとグロリアのように「同じクルマなのにマークと名前が違う」クルマや「売れないのに廃止されないモデル」がたくさんありました。「××は誰々専務の息がかかったモデルだから廃止できない」といった経済合理性を無視した社内政治優先の意思決定がまかり通っていました。「トヨタは厳しいけど温かい、日産は甘いけど冷たい」というのが下請や部品納入業者の印象だったとも聞いています。内向きで気位だけ高いじり貧の会社。なんだか三菱自動車みたいだと思いませんか?

ゴーン氏が来て行なったことは、内向きで非合理な考え方を見つけてはそれを排除する作業です。これを社員を巻き込んで実行しました。だから日産には「(かつての日産のような)腐った会社」を建て直した経験者がたくさん居るのです。彼らは経験から手法を体得しただけでなく、腐ったところを見いだす嗅覚にも優れていることでしょう。

とすれば三菱自動車を建て直すのに最適任なのが日産なのは自明の理。ほおっておけば再起不能なところまで腐ってしまうし、救済が早すぎると自分たちが愚かで無能なことを悟ることができなくなる。そういう意味で今が最善のタイミングなのだと私は感じます。(2016/08/13 14:27)

こんならモラルハザードを許したら、改革しようというやる気のある社員は辞めるんじゃない?(2016/08/13 12:03)

シナリオ通りですね。外資の狡猾なやり方には頭の下がります。日産、三菱自動車と2社も日本の自動車会社は外資に買い取られてしまいました。特に今回は格安で。三菱グループも外資にはかないませんね。(2016/05/13 17:45)

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