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フィンテックを“勉強”している時間はない

みずほフィナンシャルグループ 佐藤康博社長に聞く

2016年7月1日(金)

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 IT(情報通信)技術を組み合わせることで、伝統的な金融の世界を根本的に変える力を秘めた「フィンテック」。国内3メガバンクの一角、みずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長に、その可能性や取り組みを聞いた。

国内でメガバンクが競うようにフィンテックへの取り組みを進めています。この技術は「銀行のビジネスを破壊する」とよく言われていますが、実際に何が変わるのですか。

佐藤:銀行にとってフィンテックの進化は大きな転換点になります。このテクノロジーをどう取り込むかが、今後の銀行経営のポイントです。日本の銀行はフィンテックについて横並びで同じようなことをやっているのが現状ですが、欧米ではすでにビッグデータを使って新しいビジネスモデルを作る会社が存在しています。

佐藤康博(さとう・やすひろ)氏
みずほフィナンシャルグループ社長
1952年生まれ。76年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行(当時)入行。2009年みずほフィナンシャルグループ取締役、11年同社長(グループCEO)

 個人間でのお金の貸し借りを仲介する海外のフィンテック企業などを見ていると、消費者金融の世界はこれから大きく変わると実感できます。Eコマースの世界では、すでに購買履歴をビッグデータ化して利用している企業があります。例えば、「取り引きを通じて信用を積み重ねた相手には、事前に300万円の融資枠が設定される」というモデルです。

 事前に信用があると判断された企業や個人は、改めて審査を受けるまでもなく気軽にお金を借りることができるわけです。このビジネスには金融機関のような支店は要りません。直接的な人件費もゼロ。しかも、信用力が高いと分かっているわけですから、貸し倒れも抑えられる。こうなると、銀行は店舗に人を張り付けていられなくなるどころか、それを持っている方が不利になる可能性すらあります。

変化を見誤れば、昨日の勝者が今日の敗者に

フィンテック関連のベンチャーは規制への対応が甘く、社会的な信用がまだ低いという指摘もあります。

佐藤:金融には規制の壁があるのでフィンテックは大きく伸びないとよく言われています。でも、皆さんご存知のように、米ウーバーも米エアビーアンドビーも非常に成長しています。利用者からの強い需要があれば、最終的には規制を乗り越えてしまうでしょう。

 それを3年も4年もかけて勉強していては間に合いません。フィンテックの世界は銀行だけでやるものではないのでしょう。だからこそ、既にフィンテックで事業化を果たしている企業と組もうと考えています。

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「フィンテックを“勉強”している時間はない」の著者

杉原 淳一

杉原 淳一(すぎはら・じゅんいち)

日経ビジネス記者

2005年、日本経済新聞社に入社し、大阪経済部に配属。2009年に東京に異動し、経済部で銀行や農林水産省、財務省、金融庁などを担当。2015年4月から日経ビジネスで金融機関を中心に取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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