• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

りそなが直面する「内憂外患」

公的資金は完済、それでも遠い「第4極」

2015年7月3日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「公的資金を受けた歴史は忘れることなく、自分たちで返済できたということは自信にして、りそなを発展させていきたい。いまスタートラインに立ったという気持ちだ」。6月25日、東京・江東にあるりそなホールディングス(HG)本社で記者会見に臨んだ東和浩社長の顔は終始、晴れやかだった。

会見するりそなホールディングスの東和浩社長(東京・江東)

 りそなHGは2003年に実質国有化され、投入された公的資金は一時3兆円を超えた。当初、あまりに大きすぎる公的資金に対し、「(周囲から)返済は困難だと言われた」(東社長)。しかし、東日本旅客鉄道(JR東日本)副社長から転じた故・細谷英二元会長の強烈なリーダーシップのもと、2011年には増資で調達した約5500億円をそのまま公的資金の返済に充てるという“ウルトラC”も駆使して完済にこぎつけた。

 長年の悲願は達成できたが、それによってりそなHDが抱える別の課題が際立つようになった。さながら「内憂外患」の様相を呈している。

伸び悩む本業の儲け

 まずは内憂。銀行の主な業務である貸し出しで得た利ザヤ収入などは「資金利益」にカウントされる。2015年3月期のりそなHDの資金利益は4259億円だが、実質国有化前の2003年3月期には5991億円を稼いでいた。もちろん、日銀の異次元緩和による金利低下が影響しているのは間違いないが、本業の伸び悩みは否めない。

 細谷元会長がりそなHDに転じてから、最初に取り組んだのは徹底した合理化だった。公的資金を使って不良債権の処理を進め、持ち合い株の解消やリテール金融への特化などを進めた。東社長も現在のりそなHDについて、「リテール金融に小口分散化し、収益が安定している」と評する。

 しかしそれは同時に、景気回復局面での爆発力に欠けるという現状にもつながっているようだ。業界からは「大コケはしないけど、大化けもしないグループ」(大手銀行)との声も聞こえる。

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「りそなが直面する「内憂外患」」の著者

杉原 淳一

杉原 淳一(すぎはら・じゅんいち)

日経ビジネス記者

2005年、日本経済新聞社に入社し、大阪経済部に配属。2009年に東京に異動し、経済部で銀行や農林水産省、財務省、金融庁などを担当。2015年4月から日経ビジネスで金融機関を中心に取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長