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資生堂から「アユーラ」買収、調剤大手の大勝負

苦節35年、ドラッグストア事業の強化に挑むアインファーマシーズ

2015年7月10日(金)

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アインファーマシーズが展開するドラッグストア「アインズ&トルペ」。今後、新宿と札幌でオープンする大型複合施設に、資生堂から買収した「アユーラ」を出店することが決まっている。

 6月30日、調剤薬局チェーン大手のアインファーマシーズは、資生堂の傘下にあるアユーララボラトリーズの株式を取得し、8月に子会社化すると発表した。

 アインは「アイン薬局」や「あさひ調剤薬局」などを展開し、日本最大の調剤薬局チェーンだ。また、全国に「Ainz&Tulpe」(アインズアンドトルペ)などのドラッグストア57店も出店している。今回の買収により、アユーラはアインの一部ドラッグストアでも取り扱われるようになる。これまでアユーラは、百貨店の化粧品売り場で販売されてきたが、それらは継続する方針だ。

 業績が伸び悩んでいる資生堂にとって、今回の案件は2014年に社長になった魚谷雅彦氏による経営改革の一環となる。では、アインにとって、今回のM&A(買収・合併)はどのような意味を持つのか。

安売りでないドラッグストアを模索

 アインの売上高1879億円(2015年4月期)のうち、ドラッグストア事業の規模は178億円にとどまる。会社全体の占める割合は1割以下だが、その歴史は古い。

 アインファーマシーズの起源は1969年に創業した受託臨床会社、第一臨床検査センターだ。ドラッグストア事業への進出は、1989年に現在の大谷喜一社長の親族が創業したドラッグストアチェーン「オータニ」を吸収合併してからだ。今、本流となっている調剤薬局事業は、1993年に北海道旭川市に「第一薬局」を開局してから。オータニの設立は1980年なので、ドラッグストア事業は今年で35年になる。

 歴史は調剤薬局よりずっと長いが、ドラッグストア事業の経営は順調ではなかった。地元の札幌では、ドラッグストア大手のツルハドラッグなどが店舗数を拡大、本州の大手ドラッグストアチェーンも進出し、価格競争の中で苦戦を強いられていた。

 挽回を期するため、1990年代にはホームセンターや家電量販店を北海道内で展開していた時期もある。ところが上手くはいかず、90年代後半には撤退に追い込まれている。

 ドラッグストア事業を続けて来られたのも、本業の調剤薬局事業が伸びていたからだ。医療機関が処方箋を発行して、調剤薬局が薬を患者に渡すという「医薬分業」を推奨する国の施策に乗って、調剤薬局事業に追い風が吹いていた。だが、投資家からは厳しい目を向けられていた。「収益が苦しいドラッグストア事業をいつ止めるのか」などと繰り返し追求されてきたという。

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「資生堂から「アユーラ」買収、調剤大手の大勝負」の著者

河野 紀子

河野 紀子(こうの・のりこ)

日経ビジネス記者

日経メディカル、日経ドラッグインフォメーション編集を経て、2014年5月から日経ビジネス記者。流通業界(ドラッグストア、食品、外食など)を中心に取材を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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