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成長モデルの限界見つめよ

呉敬璉 氏[中国国務院発展研究センター研究員]× 青木 昌彦 氏[米スタンフォード大学名誉教授]

2015年7月22日(水)

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 2015年7月15日、米スタンフォード大学名誉教授の青木昌彦氏が亡くなった。途上であった研究の後を託された同大学の同僚、星岳雄教授の寄稿によると、間質性肺疾患との2カ月半に渡る闘病の末であったという。77歳だった。

 青木氏は、ゲーム理論などミクロ経済学の最新理論を応用し、様々な制度や慣習が社会に与える影響や、経済システムが成り立つ条件などを説き明かす「比較制度分析」の世界的権威であった。また、今や世界中のビジネススクールなどで教えられている組織の情報構造を分析する理論研究においても実績を残したイノベーターだった。
 学問・実業といった分野に捉われず後進の育成にも熱心で、経済産業研究所(RIETI)をはじめ数多くの研究機関創立に力を尽くした。国内外、分野を問わず、青木氏の突然の逝去を惜しむ声が後を絶たない。本日付当サイトでは、スタンフォード大学出身で、青木氏と研究面において関係の深かった伊藤秀史・一橋大学教授の追悼寄稿も公開した。

 ところで、青木氏の国際的な貢献として、若かりし頃の中国の改革知識人の多くが青木氏の薫陶を受け、敬愛されてきたことは意外に知られていない。そこで日経ビジネスオンラインでは、日経ビジネス2005年7月18日号に掲載した、中国随一の経済学者で胡錦濤・温家宝政権(当時)のブレーンであった呉敬璉氏との特別対談を、青木氏の遺した偉業をお伝えするために再録する。

(日経ビジネス2005年7月18日号より)

「反日国家」と敵視するだけでも、「13億の巨大市場」の魅力に目を奪われるだけでもない、固定観念を排した中国観が、今ほど求められている時はない。本誌は、翻訳記事を随時掲載している中国の「財経」と、北京での特別対談を企画。当代中国随一の経済学者で胡錦濤・温家宝政権のブレーンである呉敬璉氏と国際経済学の第一人者である青木昌彦氏が、中国の構造問題から人民元のあるべき姿、日中関係まで語り合った。

【左】呉敬璉(ウー・チンリエン)
1930年生まれ、75歳。54年上海復旦大学経済学部卒、中国社会科学院経済研究所に配属。84年中国国務院発展研究センター研究員に就任。50年代から中国の経済改革に携わり、78年以降の改革開放、市場経済化を理論面から支えてきた。経済学界の重鎮として、胡錦濤・温家宝政権の政策運営に率直な批評を加える。
【右】青木 昌彦(あおき・まさひこ)
1938年生まれ、67歳。64年東京大学大学院経済学研究科修了。67年米ミネソタ大学で経済学博士号取得。84年米スタンフォード大学教授。多様な経済システムの存立条件を解き明かす「比較制度分析」の世界的権威で、中国経済にも造詣が深い。一橋大学大学院客員教授。
(写真:佐渡 多真子、以下同)

青木:私は最近、中国が歴史的に大きな変わり目に差しかかっているのではないかという気がしてなりません。

:正鵠を射た指摘です。過去二十数年間の改革開放を通じて、中国経済は大きく発展しました。しかし私は今、経済成長のあり方や制度の変化が新たな段階を迎えていると考えています。この問題は、経済界や学術界で深く考察する必要があると思います。

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