• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

コンビニ異端児セコマの「コンビニ限界論」

2016年7月25日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 コンビニ中堅のセコマ(札幌市)が、脱コンビニ戦略を加速させている。今年4月には旧社名の「セイコーマート」から「マート」を削り、小売業からの脱却を印象づけた。丸谷智保社長の頭にあるのは、コンビニ業界の飽和感に対する危機意識だ。

 セコマは北海道で1079店、関東で97店(2016年6月時点)を運営するコンビニ中堅企業。総店舗数は全国1万8000店超のセブンイレブン、同1万2000店前後のローソンやファミリーマートに及ばないが、道内に限れば約3割の最大のシェアを持つ。

 セコマの特長は、店舗内で調理する惣菜や、北海道産の食材を使って自社生産したオリジナル商品。サービス産業生産性協議会がまとめた2016年度の顧客満足度調査では、セブンイレブンを上回って業界首位に立った。小粒でもキラリ光る存在といえるだろう。

7月15日の昼過ぎ、記者が札幌市内のセイコーマート店舗を訪れると店内調理「ホットシェフ」の商品などを手にした約50人がレジに並んでいた

 ところが、セコマの丸谷智保社長は焦りを隠さない。「コンビニだけでは生きていけない」。7月15日に札幌市内で開いた経営戦略説明会では、食品メーカーや卸企業、金融機関に対し、コンビニ業界が限界に達しつつあると訴えかけた。

コンビニ誕生40年、鈴木氏の退任が節目の象徴

 「今年も既にいろんな変化があった。英国のEU離脱もそうだが、コンビニ業界ではやはり鈴木さんがお辞めになったこと。コンビニ誕生から40年。FC(フランチャイズチェーン)制度に支えられて成長してきた業界が、一つの節目を迎えた象徴ではないか。私なりにそう考えている」

 「鈴木さん」というのはもちろん、セブン&アイ・ホールディングスの会長兼最高経営責任者(CEO)から退いた鈴木敏文氏のことだ。1974年、東京・豊洲にセブンイレブンの日本1号店がオープンしてから40年あまり。鈴木氏はPOSシステムの活用や公共料金の徴収、ATM設置など常にコンビニの針路を示してきた。日本フランチャイズチェーン協会によると、2016年6月時点の全国のコンビニ店舗数は5万4157店。経済産業省も2015年3月の調査報告書で「コンビニは国民生活と日本経済に不可欠」と記している。

 丸谷社長はコンビニ普及の足がかりが「コンビニエンス(便利さ)ではなく、FC制度にあった」とみる。FC制度のもとでは、オーナーが手を挙げさえすれば即座に有名チェーンの看板を掲げることができる。事業経験がなくても本部の手厚い経営指導を受けられるほか、テレビCMで目にする人気商品の安定調達も可能になる。

コメント4件コメント/レビュー

野菜の話から続いて「米アップル」とあるので、「こめ?りんご?」と勘違いしてしまいました、どうでもよいことですが。(2016/07/26 12:41)

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「コンビニ異端児セコマの「コンビニ限界論」」の著者

藤村 広平

藤村 広平(ふじむら・こうへい)

日経ビジネス記者

早稲田大学国際教養学部卒業、日本経済新聞社に入社。整理部勤務、総合商社インド拠点でのインターン研修などを経て、企業報道部で自動車業界を担当。2016年春から日経ビジネス編集部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

野菜の話から続いて「米アップル」とあるので、「こめ?りんご?」と勘違いしてしまいました、どうでもよいことですが。(2016/07/26 12:41)

企業30年説があるように、コンビニもそういう時期を迎えているにすぎないのだろう。
北海道に軸足をおき、ほぼすべての自治体に店舗をかまえ、地元に愛される店舗を目指してきたセイコーマート。大手にはできなかった「微妙なゆるさ」も愛されているポイントかもしれない(最近はかなり統一化されてきているが・・)。
各社(本部)が次の一手をどうとるのか、FCとの関係をどう維持するのか、過大な便利さではなく、日常生活において必要な便利さを探る時期なのだとおもう。(2016/07/25 18:14)

世界に類のない高齢社会を迎えている日本において、徒歩圏のコンビニは大きな役割を担うと思う。すでにデリバリを開始して、高齢者世帯向けの食事宅配を開始し、お一人向けの総菜等も品数が増え、値段もスーパーとさほど違わなくなった。
 そこで、商圏をさらに絞り込んだ、町中プチコンビニがあっても良いと思うのである。町中商店は店主がそこに住み、長い間の顔見知りが良さであるが、プチコンビニもそれに近い環境を作れるような気がする。営業時間は24時間ではなく、コア時間の営業に特化し、公共料金等の支払い、チケット販売など膨大なマニュアルを必要とするサービスをそぎ落とせば高齢者雇用にもつながるからである。アニメキャラのくじ引きがいらないかわりに、イートインでお年寄りの会話が弾むのである。田舎にある雑貨屋(お菓子・食材・日用雑貨)のコミュニティー、元気な高齢者の社会参加、良いことづくめである。(2016/07/25 09:58)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

変化を受け入れやすい組織体質があればビジネス上の“地殻変動”が起きた際にも、他社に半歩先んじられる。

井上 礼之 ダイキン工業会長