• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

東芝と山一證券の違いは「トップの保身」

ひふみ投信、藤野英人氏が語る「投資家の責任」

2015年7月29日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

東芝の不正会計問題に関連して、日経ビジネスオンラインでは企業のコンプライアンス(法令遵守)についてアンケートを実施しています。通常の方法では達成不可能な業務目標(チャレンジ)が強制されてきた東芝と同様な経験をお持ちではないでしょうか。率直なご意見をお聞かせください。

回答はこちらから(アンケート回答サイトが開きます)

 「経営者の自己保身が見えるのは残念。東芝のコーポレートガバナンス(企業統治)は無残な状況だ」。

 レオス・キャピタルワークス創業者で、カリスマファンドマネージャーとして知られる藤野英人氏はこう語る。同氏が運用責任者を務める投資信託「ひふみ投信」は丹念な企業取材に基づいて投資先を選別し、国内トップクラスの運用成績を誇ることで知られる。

 東芝の不正会計問題は、日本の株式市場への信用にも大きなダメージを与えた。日本の投資家はどのように振る舞うべきなのか。藤野氏は、東芝の経営者が「当期利益至上主義」に陥った構造的な背景には、日本の投資家の問題意識の低さが潜むと指摘する。

(聞き手は広岡 延隆)

東芝の第三者委員会の調査報告書を、どのように読みましたか。

藤野:「ひふみ投信」は、中小型株を中心に運用しています。東芝株は事件発覚当時、ほんの少しだけ保有していましたが、すぐにすべて売却しました。

 そもそも私は、大型株はコーポレートガバナンス体制が整っているように見えても、中小型株に比べると形式的なものにとどまっているところが多いと考えています。そのように大企業のコーポレートガバナンスへの期待値が低かった私ですら、ここまで東芝の状況がひどいとは思っていませんでした。「無残」な状況です。

「ひふみ投信」運用責任者の藤野英人氏(写真:新関雅士)

藤野:問題が発覚した当初は、コーポレートガバナンスが最後に機能して、小さな案件であっても膿をきちんと出そうとしているのかと思っていました。ところが一事業部の計算ミスのような単純なものではなく、何年にも渡って複数部門が関わっていたことが明らかになりました。不正の手法も、収益の前倒しや在庫の評価など様々なものが指摘されており、根深さを感じさせます。

 経営者の深い関与がなければ、こうした状態を何年も維持できません。もし担当レベルの判断で同時多発的にやっていたとしたら、東芝という会社そのものが、もっぱら不正会計をする集団ということになります。もしも、(田中久雄前社長が言うように)経営者が指示しておらず、単に「チャレンジしろ」と言っただけなのなら、東芝は潰すべき存在です。

コメント14

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「東芝と山一證券の違いは「トップの保身」」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

誰もやらない領域を根気強く続けられるかが成功の秘訣。

田坂 正樹 ピーバンドットコム社長