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「人事」に透ける安倍首相の思惑とは

「新鮮さ」より安定と守りを重視したワケ

2016年8月5日(金)

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 内閣改造・自民党役員人事を実施した安倍晋三首相。党幹部には重鎮を配置し、閣僚は骨格を維持しながらバランスと「見せ方」に腐心した。人事に込められた安倍首相の思惑を読み解く。
安倍首相は、直前まで総務会長として党を束ねてきた二階俊博氏を幹事長に起用した。(写真:新華社/アフロ)

 安倍首相は3日、自民党役員人事と内閣改造を行った。内閣改造を踏まえ記者会見した安倍首相は「最優先課題は経済だ。安倍内閣は未来へのチャレンジを続けていく」と強調した。

 「アベノミクス再加速に向けた強力な布陣」をうたい文句に実施した今回の人事。大きく3つのポイントが挙げられる。

「二階さんは怖い人」

 まず第1に、自民党執行部については安定を重視し、経験豊富なベテランを配置したことだ。

 幹事長には前総務会長の二階俊博氏を起用。茂木敏充政調会長、細田博之総務会長はともに過去に同じ役職を務めたことがある。

 2014年9月の内閣改造・自民党役員人事で衆院当選3回(当時)の稲田朋美氏を政調会長に抜擢したのとは異なり、「新鮮味より安全・安心を選んだ」(安倍首相周辺)人事となった。

 安倍首相は党の要である幹事長について、当初は谷垣禎一前幹事長の続投を見込んでいた。谷垣氏は2014年の就任以来、軽減税率導入や消費増税先送りなどを巡って自身の主張と異なる政策を受け入れ、党内の不満を抑え込む役割を演じてきた。

 安倍首相は今後の憲法改正論議の前進もにらみ、穏健な保守の立ち位置である谷垣氏の調整力に期待していたのだ。

 ところが、谷垣氏の自転車事故による負傷でそうした目算が狂ってしまう。そこで安倍首相が白羽の矢を立てたのが二階氏だった。

 二階氏は小沢一郎氏(現生活の党共同代表)らと自民を離党後、複数の政党を経て自民に復党。「仕事師」としての力量を買われて要職を歴任してきた。

 第2次安倍内閣発足以降は安倍首相との距離を縮めることで発言力を増し、二階派の勢力拡大や「国土強靭(きょうじん)化」など自らの主張する政策を次々と実現させてきた。

 「二階さんは怖い人だね」。「出戻り組」にもかかわらず政治的手腕や影響力を存分に発揮する二階氏について、安倍首相は最近も親しい関係者にこう漏らしている。

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「「人事」に透ける安倍首相の思惑とは」の著者

安藤 毅

安藤 毅(あんどう・たけし)

日経ビジネス編集委員

日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て2010年4月から日経ビジネス記者。2012年4月から現職。政治、経済政策を中心に執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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松﨑 曉 良品計画社長