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開始直後に運営停止・炎上した「CASH」が再開

渦中の光本CEOが激白「質屋アプリではありません!」

2017年8月24日(木)

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 6月28日、あるスマートフォン向けアプリがネットの話題をさらった。「目の前のアイテムが一瞬でキャッシュ(現金)に変わる」というキャッチコピーで登場した「CASH」だ。

 CASHは個人が所有する服やバッグをアプリで査定し、買い取るサービスだ。アプリで商品の写真を撮ると瞬時に査定額が表示され、ボタンを押すと売買に合意したこととなる。運営会社から即座に現金が振り込まれて、銀行口座やコンビニで受け取れる。

 利用者は品物を2カ月以内に運営会社に送るか、気が変わったら15%の手数料を上乗せして返金することができる。この点で炎上した。「仕組みが質屋に酷似している」「巧妙に回避しているが、実質的には貸金業のようだ」などという批判や指摘が、ネット上で相次いだのだ。

 翌29日の午前2時、28日午前10時に公開してからわずか16時間後、CASHは突然利用できなくなった。運営会社、バンク(東京都渋谷区)のウェブサイトで一時停止が告知されたのみだった。それ以来多くの報道があったにもかかわらず、バンクの光本勇介代表取締役兼CEO(最高経営責任者)は頑なに沈黙を守ってきた。このほど「日経ビジネス」の取材に応じ、「8月24日にサービスを再開する」ことを明らかにした。

 

 サービスを開始したと同時に爆発的に拡散→炎上→停止→再開に至る。その舞台裏では一体、何が起きていたのか。全貌をインタビューで明らかにする。

 (聞き手は広岡 延隆、武田 安恵)

6月28にCASHのサービスが突然停止してから、もうすぐ2カ月です。その間、沈黙を守ってきましたが、一体何が起きていたのでしょうか。

光本勇介CEO(以下、光本):まず、混乱によって多くのお客様にご迷惑をおかけしたことをお詫びします。正直ここまでの反響があることは予想しておらず、十分な体制が整っていませんでした。再開が約束できない状態では公に発言することもできず、ご説明が遅くなってしまいました。今回、8月24日に再開することを決めたので、お話させていただくことにしました。

バンクの光本勇介CEO

なぜサービスを一時停止するという判断に至ったのかを聞かせてください。

光本:まず、あまりに短時間の公開でCASHに触れる機会がなかった方も多いと思うので、CASHがどのようなサービスかを説明させてください。

 例えば、靴を売りたいとしますよね。ブランド、使用状態を選択した後、アプリでパシャリと撮影します。アプリ側で画像認識をかけると同時に、転売したときにいくらで売れるかという複数のデータベースを参照し、すぐに査定額を弾き出す仕組みです。

売りたい品物を撮影

 査定額は最大2万円で、OKボタンを押すとお金がすぐに振り込まれます。利用者には2カ月以内に品物をこちらに送ってもらうか、お金を返すかの選択肢があり、後者の場合は15%のキャンセル料がかかるという仕組みでした。

 サービスを停止したのには、2つの理由があります。まず、わずかな時間で我々の想像以上のお金が出ていったことです。

 アプリが公開されていた時間は16時間34分間でした。その間にアイテムが7万2796回キャッシュ化(現金化)され、総額で3億6629万3200円になりました。利用者がボタンを押したら、本当に即座に振り込んでいまして……。

16時間で3億6629万3200円ですか……。

光本:はい。それだけではありません。

 CASHで売っていただいた品物は、アプリ経由で2カ月以内に集荷することにしていました。集荷タイミングは利用者が決められます。ところが、すぐに送ってこられるケースが予想以上に多かったのです。翌日から、1万点もの荷物が毎日うちの小さなオフィス(社員数は当時4人)に届くことになりまして。そんなことになるとは全く想定しておらず、倉庫も用意していませんでした。

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「開始直後に運営停止・炎上した「CASH」が再開」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

武田 安恵

武田 安恵(たけだ・やすえ)

日経ビジネス記者

大学院卒業後、2006年日経ホーム出版(2008年に日経BPと合併)に入社。日経マネー編集部を経て、2011年より日経ビジネス編集部。主な担当分野はマクロ経済、金融、マーケット。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授