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三洋出身の私がなぜシャオミで炊飯器を作るのか

“おどり炊き”の内藤毅氏に聞く

2016年8月26日(金)

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 今年3月、スマートフォンなどを製造する中国の小米科技(シャオミ)は炊飯器を発売した。低価格かつ高品質の製品とネットを中心とした巧みなマーケティング戦略で、スマホメーカーとして急成長を遂げたシャオミは、テレビや空気清浄機、浄水器などに商品の領域を広げている。それでも、シャオミが炊飯器まで手がけたことに対しては、中国でも驚きの声が上がった。

 日本を訪れる中国人観光客が何台もの炊飯器を買っていく光景は記憶に新しい。多くの中国人が自国製ではなく日本製を信頼する姿は、中国国内で様々な議論を呼んだ。シャオミの炊飯器は独自の技術により、様々な種類のコメに対応していることを売りの1つにしており、発表会では開発に携わった1人の日本人の技術者の言葉が大きく紹介された。かつて三洋電機で「おどり炊き」シリーズを生み出し、大ヒットさせた内藤毅氏(68歳)だ。なぜ内藤氏がシャオミの炊飯器作りを手伝うことになったのか。現在広東省仏山市に1人で暮らし、シャオミ子会社の純米電子科技で働く内藤氏に話を聞いた。

まずシャオミが炊飯器を出すということに驚いたのですが、その開発に携わっている日本人が発表会で大きく紹介されたことにも驚きました。

内藤:3月の発表会で私の名前が出るとはまったく聞いていませんでした。ところが、大きく名前が出たので私自身、非常に驚きましたし、戸惑いました。

内藤さんが三洋電機で炊飯器の開発をしていたことは知っているのですが、その後、どのような経緯でシャオミの炊飯器開発に携わることになったのですか。

内藤:三洋時代のお話から始めましょう。炊飯器は東芝が1955年に初めて製品化し、その後、三菱電機が保温機能を備えた炊飯器を発売するなどして普及していきました。三洋も炊飯器を出していましたが、市場での存在感はほとんどありませんでした。私が炊飯器開発のリーダーになったのはそんな時代です。

シャオミ傘下の純米電子科技で働く内藤毅氏。手にしているのはシャオミが今年3月に発売した炊飯器

 私はここで圧力式の炊飯器の開発に取り組みました。圧力式というと今でこそ当たり前の技術になりましたが、当時はばかげていると言われていました。通常のIH式に比べてコストはかかりますし、圧力がかかる分、安全性にもより注意が必要になります。しかし、我々にとっては圧力式にしか活路はなく、圧力鍋の技術などを生かし、1992年に発売しました。

 自信を持って売り出した製品でしたが、結果は出ませんでした。1年後に売り出した象印マホービンの製品は大ヒットしているにもかかわらず、私たちの製品は売れません。蒸気カットなどの機能を開発しても、消費者に認知してもらえません。赤字が続き、(炊飯器の開発をしていた)鳥取三洋電機の社長もついに「やめようか」と言うようになりました。

コメント8件コメント/レビュー

記事は興味深いが、本当に興味深い話がない。上っ面をなぜてしまって、単なる見出しの羅列のようだ。読後もっと知りたいことが残ってしまって、フラストレーションがたまる。(2016/08/28 23:44)

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「三洋出身の私がなぜシャオミで炊飯器を作るのか」の著者

小平 和良

小平 和良(こだいら・かずよし)

日経ビジネス上海支局長

大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

記事は興味深いが、本当に興味深い話がない。上っ面をなぜてしまって、単なる見出しの羅列のようだ。読後もっと知りたいことが残ってしまって、フラストレーションがたまる。(2016/08/28 23:44)

分解すれば解るような技術は流出などとは言わない。人材が流出することがすなわち「技術流出」なのだと私は思う。
文化、技術、人に対し、敬意を払ってくれる相手に技術を伝承することは良いと思う。しかし果たして中国は「あなたの価値」が無くなっても敬意を払ってくれるのか。今はあなたを雇ったほうが価値が有るから、好意的に接してくれてはいるのではないか。
自分の経験を他国へ持って行かれる方は、そこの所をよく考えて頂きたい。(2016/08/26 13:18)

「中国の製品がつまらないのは経営の問題」
実は、それは今の日本企業でも同じです。日本には iPhone や iPad を作る技術は潤沢にありました。しかし、それを作らなかった。シャープやソニーが経営不振に陥ったのが技術力の無さではないことは明らかです。「シャープには技術力がないから会社が傾いた。海外に流出する技術はない」という論調の記事を目にすることがあります(この日経ビジネスにもありました)が、その分析が浅はかであることが分かるでしょう。
会社の技術力は短期間で成し遂げられたものではなく、長い年月をかけて目に見えないコストをかけて獲得したものです。その技術は日本の宝です。その長年の結晶を短期的な利益のため海外に売ってしまう経営者に問題があります。リストラされた技術者が海外の企業に転職すると「売国奴」と非難する人も多くいますが、彼らにも生活があります。見捨てた方に問題がある。
私は、今後、技術力を正しく評価できない経営者によって、日本の技術力が落ちていくだろうことを憂えています。失った技術は帰りません。新たな技術を獲得するのに、再び膨大な投資が必要です。(2016/08/26 13:12)

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