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世界初、ユーグレナが排ガス利用の藻を航空機に

発電所の隣接地に、国内最大級の燃料用ミドリムシ工場を建設へ

2016年9月5日(月)

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 9月1日、三重県の津駅から三重県庁まで徒歩で10分ほど。30度を超える炎天下のなか、バイオベンチャーのユーグレナの出雲充社長は、大きな黒いカバンを抱えて坂を上ってきた。

 薄暗い庁内に入ると、胸元ではコーポレートカラーの明るい緑色のネクタイが、パッと出雲社長の顔を照らした。

 14時に出雲社長と中部プラントサービスの深澤元喜社長、三重県の鈴木英敬知事、同県多気町の久保行央町長が出席し、「バイオ燃料用藻類生産実証プロジェクト実施」の協定調印式が催された。

 ユーグレナは経済産業省の補助金を使い、10月から三重県多気町のバイオマス発電所の隣に、70平方メートルのプールを建設し、ミドリムシを培養する。

 さらに2018年には総面積3000平方メートルという日本最大のミドリムシの培養プールを建設する。大きさのイメージとしては、学校で一般的な縦25メートル、横15メートルのプールが8つ分だ。

 同社によると、発電所の二酸化炭素(CO2)などを栄養源として、ミドリムシなど微細藻類を大量生産するのは世界で初めてだ。

 既にユーグレナは国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化計画を主導している。全日本空輸やいすゞ自動車などと組み、2020年までに航空機とトラック向けの国産バイオ燃料を生産する。

 三重県多気町と横浜市の生産が軌道に乗れば、発電所のCO2と太陽光を使って生産したミドリムシ由来のバイオ燃料で、航空機が空を飛び、トラックが走ることになる。

同県多気町の久保行央町長(左)とユーグレナの出雲充社長(左から2人目)、中部プラントサービスの深澤元喜社長(右から2人目)、三重県の鈴木英敬知事(右)は、三重県庁で「バイオ燃料用藻類生産実証プロジェクト実施」に調印した

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「世界初、ユーグレナが排ガス利用の藻を航空機に」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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