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北朝鮮の核実験と日本を飛び越えた弾道ミサイル

我々は不安と怒りに包まれるべきなのか

  • 上村 康太

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2017年9月4日(月)

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 (北海道の)襟裳岬沖の1180kmまで飛んだ、ということが重要なのではない。その先にはハワイがあり、米太平洋軍司令部を置く基地がある。この基地は、米軍が太平洋地域で作戦を行うための中枢であり、多くの情報がネットワークで集約され、最新鋭のステルス戦闘機「F-22」をも含む大規模な兵力が配備されている。

 さらに、日本にとってこの基地は、米国が日米安全保障条約に基づく対日本防衛義務を果たすための作戦中枢でもあり、そのトップはハリス海軍大将 ( 弾道ミサイル発射直前の8月22日に韓国入りし、北朝鮮を牽制した人物)だ。北朝鮮は、今回のミサイル発射により、米国に対して明確なメッセージを送ったのである。「今後は、日本を越えてハワイに向かって撃つ」と。

 トランプ大統領は発射直後の8月29日、こう発言している。「世界は北朝鮮の明確なメッセージを受け取った。それはすなわち、この政権は隣国そして国連のすべての加盟国を軽視し、さらには国際社会が求めている最低限の振る舞いすら尊重できないということだ」

 北朝鮮は更にその上で核実験を強行し、「核兵器をも弾道ミサイルに搭載できるぞ」と、全世界にメッセージを伝えた。今回の一連の事案によって、双方の主張は完全に衝突する事態を迎えた。

中国軍の特異な動き

 実は、中国の動きにも警戒すべき変化があった。弾道ミサイル発射5日前の8月24日、中国は「H-6爆撃機」6機を紀伊半島沖まで飛行させた。これまでにない特異な行動とされ、同日付で統合幕僚監部が公表した情報(下図)によると、その爆撃機編隊はゆうゆうと第一列島線(中国海軍および中国空軍の対米国防ラインの1つ、九州を起点に、沖縄、台湾、フィリピン、ボルネオ島にいたるライン)を越え、グアムまでの弾道軌道をカバーする高知県沖の太平洋上を飛行していることがわかる。

統合幕僚監部報道発表資料(2017年8月24日)から抜粋

 実は、このH-6爆撃機にはイージス鑑などを攻撃可能な長距離の空対艦ミサイルを搭載することができる。つまり、グアムに向けて発射される弾道ミサイルに対抗する日本及び米軍のイージス艦に対し、「こちらも手があるぞ」と威嚇した、と日本や米国に捉えられても不思議ではない行動をとったのである。

 この公開情報だけでは憶測の域を出ないが、仮に8月24日の中国のこの行動が北朝鮮の陽動作戦と連動していたとするならば、事態は一層、複雑な方向に発展する可能性がある。中国は、あたかもグアム付近への発射を念頭に置いたかのような行動を見せ、北朝鮮の陽動作戦に加担したのではないか、という不信感が軍関係者の間に生じかねないからだ。

 結局、9月3日に強行された北朝鮮による核実験とも相まって、今、北東アジア地域は不透明・不確実な様相を呈しており、事態は確実にエスカレートしていると見るべきだ。なお、中国外務省は北朝鮮の6回目の核実験に対して、「国際社会の反対を顧みず再び核実験を実施した。中国政府は断固たる反対と強烈な非難を表明する」との声明を発表している。

コメント11件コメント/レビュー

記事の内容に賛成しますというより、当たり前のことをよくおっしゃっていただけました。日本が米国頼みでは今後自国防衛が困難な事態も想定される状況下で、かつての日本の植民地時代への恨みを述べ続け、核兵器とミサイルを持った腐敗が蔓延し、人権が無視されている貧乏国が、米国から一定の忍容を得たら次に何をするかは容易に想像がつきます。韓国併合だけであればまだ(韓国の方にはお気の毒ですが)良い方で、日本に対しては単に金銭や技術移転を要求するだけでなく、歴史の不正を正すべく北朝鮮(あるいは統一朝鮮)が今後日本を植民地にするくらいは言いかねないことは、彼らの傍若無人なこれまでの態度から容易に想像月はずです。我が国の憲法上の制約があるのであれば、刑法上の私戦予備等の条項を無効化し、一定の民間防衛組織策定を認め(勿論、国家統制は必要)、かつインドやベトナム等と早急に安全保障条約を結び、米軍が助けに来てくれない時は、例え有料でも新たな同盟国の軍事支援を得れるように対応する必要が出て来ているのではないでしょうか?荒唐無稽に聞こえるかもしれませんが、北朝鮮の現状を考えると国内の反対が強いであろう日本の核武装より、現実的な案に思えます。(2017/09/04 15:49)

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いただいたコメント

記事の内容に賛成しますというより、当たり前のことをよくおっしゃっていただけました。日本が米国頼みでは今後自国防衛が困難な事態も想定される状況下で、かつての日本の植民地時代への恨みを述べ続け、核兵器とミサイルを持った腐敗が蔓延し、人権が無視されている貧乏国が、米国から一定の忍容を得たら次に何をするかは容易に想像がつきます。韓国併合だけであればまだ(韓国の方にはお気の毒ですが)良い方で、日本に対しては単に金銭や技術移転を要求するだけでなく、歴史の不正を正すべく北朝鮮(あるいは統一朝鮮)が今後日本を植民地にするくらいは言いかねないことは、彼らの傍若無人なこれまでの態度から容易に想像月はずです。我が国の憲法上の制約があるのであれば、刑法上の私戦予備等の条項を無効化し、一定の民間防衛組織策定を認め(勿論、国家統制は必要)、かつインドやベトナム等と早急に安全保障条約を結び、米軍が助けに来てくれない時は、例え有料でも新たな同盟国の軍事支援を得れるように対応する必要が出て来ているのではないでしょうか?荒唐無稽に聞こえるかもしれませんが、北朝鮮の現状を考えると国内の反対が強いであろう日本の核武装より、現実的な案に思えます。(2017/09/04 15:49)

北朝鮮の核開発がここまで来た以上 膠着状態が続く事は無いだろう。 何らかの衝突は起きる。
中国やロシアは北朝鮮をコントロール出来てないし、ごり押しで拗れれば暴発もあり得る。
今の北朝鮮は 赤黒どっちのコードを切っても爆発する時限爆弾だ。
南朝鮮の振る舞いは日米の同盟国ではなく、これは完全に無視すべきだ。EUも遠くて無関心、中国・ロシアはむしろ漁夫の利狙いの様相に見える。
アメリカは随分前から「日本が根性を見せるなら共に立つ」と言っており、安保の名のもとにおんぶに抱っこは許さない姿勢だが日本はそれに目を背けてきた。
まずは「北朝鮮が核武装した為 日本も核武装を検討する」と宣言すべきではないか。
釘バットを持った相手に素手ではダメなのだ。 現有の通常戦力?釘バット相手に十手で戦うようなものだ。 誰がそんな戦いをするのか? 私にはとても出来ない。 故に自衛隊の方達にそれで行って来いなんて言える訳が無い。(無責任な人は言っているが、自衛隊に知人居ないの?)
平和主義も結構だが、家族が暴漢に襲われたら時どうする? と考えてみて欲しい。
私は父親だが、妻や子供が危機に瀕していたら守る為に相手と同等以上の武器を探すだろう。
話し合いで。。。と言う人は喧嘩や理不尽な暴力に接した事の無い人なのだろうな。(2017/09/04 15:35)

このような状況下にある日本を守るための方法は改憲と核武装なんでしょうね。(2017/09/04 12:45)

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