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「ベビースター」台湾に工場、初の海外生産の狙い

2016年9月6日(火)

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 「ベビースターラーメン」ブランドを持つスナック菓子メーカー、おやつカンパニー(津市)が台湾に工場を建設し、年内にも生産を始める。海外で現地生産に乗り出すのは初めて。その狙いを探った。

おやつカンパニーは「ベビースターラーメン」など主力商品の、海外初の現地生産に乗り出す

 おやつカンパニーは1948年に設立。スナック菓子「ベビースターラーメン」や、パン系スナック「フレンチラスク」などを製造販売する。2016年7月期の売上高は約200億円。

 同社は2014年、投資ファンド、カーライル・グループの傘下に入った。投資後の経営改革の成果や、今後の成長戦略などをカーライルの山田和広・日本代表、富岡隆臣マネージングディレクターに聞いた。富岡氏はおやつカンパニーの社外取締役を務める。

おやつカンパニーの強みは何ですか。

富岡:ラーメンスナックというニッチな市場で圧倒的な存在感を持つ企業だ。スナック菓子業界でみても、規模は決して小さくない。小袋菓子が得意で根強いファンがおり、取引先のコンビニエンスストアとの関係も良好だ。コンスタントに新商品を生み出す高い開発力も持っている。

投資を機に、どのような施策を進めましたか。

富岡:財務やマーケティング部門のトップに外部人材を起用したほか、専門のプロジェクトチームを立ち上げて勉強会を開くなど、機能の強化を進めた。松田好旦社長には強いリーダーシップがあり、投資後も引き続き社長を務めている。

台湾から香港に輸出も

次の成長へ、どのような手を打ちますか。

富岡:現在、台湾の台北エリアに工場を建設中だ。年内をめどに完成し、生産を始める。海外で初の現地生産になる。おやつカンパニーは台湾と、香港をはじめとする中国で約30年、ベビースターの販売実績があるが、商品はこれまで日本から輸出していた。

 現地生産のメリットは大きい。台湾に工場を作れば、そこから台湾だけでなく、香港などにも輸出できる。日本から中国に輸出するよりも出荷がスムーズにいくだろう。約30年の実績でベビースターの認知度は高い。アジアでの売上高は安定して伸び続け、現在は10億円程度になった。菓子需要の高まりで、市場規模はこれからさらに拡大するだろう。現地生産で供給量を増やし、需要の増加に対応する。

 台湾の工場では、ベビースターシリーズなど複数の商品を生産する予定だ。提供できる商品数も増やせるだろう。生産を始めてから1年で、アジアでの売上高をまずは2倍の20億円に増やしたい。アジアではおやつや、酒のつまみとして食べられているが、他の様々なレシピを提案し、消費拡大を後押ししていく。

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「「ベビースター」台湾に工場、初の海外生産の狙い」の著者

須永 太一朗

須永 太一朗(すなが・たいちろう)

日本経済新聞証券部

2003年一橋大学社会学部卒業、日本経済新聞社に入社。西部支社(福岡)で警察、企業、県政を順に担当。その後は主に証券部で日本株相場を取材。14年3月、日経ビジネス記者に。17年4月、日本経済新聞証券部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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