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ベネッセ“また”トップ交代、新社長が語る深層

進研ゼミの止血へ、「原田改革の後始末」

2016年9月13日(火)

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 ベネッセホールディングスの社長が“また”代わる。今年6月に原田泳幸氏が退任し副社長が昇格したが、10月1日付で米ファンド・カーライルの日本法人会長で社外取締役の安達保氏が登板。顧客情報流出で「進研ゼミ」の会員減に拍車がかかり、原田氏の改革は挫折し社内は迷走。新社長は悪循環を断ち切れるか。
10月1日付でベネッセホールディングス社長に就任する安達保氏(右)と現社長の福原賢一氏(左)。安達氏は1953年、東京生まれ。77年に三菱商事入社後、マッキンゼー・アンド・カンパニー、GEキャピタル・ジャパンなどを経て、2003年から米国の投資ファンド、カーライルの日本法人代表。2007年から同社日本共同代表。2016年6月から同社会長。ベネッセの社外取締役は2003年から断続的に通算11年務めている。(写真:的野 弘路)

 ベネッセホールディングス(HD)の社長が、“また”交代する。10月1日付で現社長の福原賢一氏が退任し、社外取締役の安達保氏が新たに就任する。今年6月、米アップルの日本法人や日本マクドナルドホールディングスを渡り歩いた「プロ経営者」、原田泳幸氏が、就任2年で業績低迷の責任を取り辞任。その後、副社長でCAO(最高管理責任者)だった福原氏が昇格したが、わずか3カ月で降板する。

 新たにトップに就任する安達氏は、米投資ファンド・カーライルの日本法人で企業再生などを長年手掛けてきた「経営のプロ」。ベネッセHDが社外のプロ経営者の手に復活を託すのは、2003年のソニー出身の森本昌義氏、2014年の原田氏に続き、3度目となる。

 9月9日の記者会見で、福原氏は社長交代の理由を次のように説明した。

 「原田氏の急な退任の後、混乱を抑えるためには事業に精通した私が社長になることが良いだろうという話になった。しかし、議論を重ねるうちに一刻も早く、経営体制を強化する必要があると判断。下半期から新しい経営体制に移行することに決めた」

進研ゼミの高い固定費、会員激減で危機へ

 社長交代発表から週が明けた12日。安達氏は、東京・多摩にあるベネッセHDの東京本部で開かれた朝礼で社員向けに抱負を語った後、日経ビジネスのインタビューに応じた。

 「直面している最大の問題は、進研ゼミの収益性の悪化に尽きる。進研ゼミは、固定費が高いビジネスで、売り上げが落ちると収益性が一気に下がる。売上高の回復を目指す一方で、商品やサービスをシンプルに分かりやすくすることで、固定費削減にもつなげたい」

 安達氏はこう語り、まずは進研ゼミ事業の再建に全力を挙げることを明言した。

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「ベネッセ“また”トップ交代、新社長が語る深層」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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