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ファミマの商品は「統合」でおいしくなるか

商品本部長が語る「質が量を作り、セブン追う」

2016年9月15日(木)

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 ファミリーマートは9月13日、2016年度下期に売り出す商品の展示会を横浜市で開いた。訪れたのは主に関東にある加盟1800店のオーナーや店長ら約2800人。展示の目玉は家に持ち帰って食べる「中食」だ。同社は2014年から「中食構造改革」を進めており、今年はその折り返し地点にあたる。

 9月1日にグループの一員となったサークルKサンクスの加盟店オーナーも、今回初めてファミリーマート本部主催の商品展示会に出席した。ファミリーマート側のスタッフは少しでもブランド統合のメリットを理解してもらおうと、ファミリーマートの商品ならではの具材の柔らかさや自然な味わいをアピール。今後、看板替えに先立って切り替えを進める商品について、積極的な発注を呼びかけた。

 これまでファミリーマートで中食の改革を推進し、統合後も引き続き陣頭指揮を執るファミリーマート取締役・商品本部長の本多利範氏に話を聞いた。

ファミリーマートで商品本部長兼物流・品質管理本部長を務める、取締役・専務執行役員の本多利範氏(写真:的野弘路)

9月1日、サークルKサンクスと統合しましたが、商品の観点でいうと、統合効果はどのように出てくるのでしょうか。

本多:今回の統合で、上田(準二、ユニー・ファミリーマートホールディングス社長)は「量は質を伴う」と言っていますが、本当に重要なことは実は逆で、「質が量を伴う」ということです(参考:ユニー・ファミマHD社長語る脱ファミリー経営)。質を上げれば、量が伴ってくるんですよ。量を追求して、質が伴うということは、本当はない。

 今回、上田が主導した統合の大変な功績は、「場」を作ってくれたことです。どういうことかというと、商品の面から今回の統合を見れば、これまで僕がやってきたファミリーマートの業務改革に、サークルKサンクスを乗っけるということです。これをやる「場」を上田が作ってくれた。

 ファミリーマートとサークルKサンクスの商品の統合は、上田は簡単そうに言っていますが、現場は大変ですよ。商品から工場、物流まで、すべてを統合しないといけませんから。

ファミリーマートは2014年から、弁当や総菜などの質を向上させる「中食構造改革」を続けてきましたね。これまでの成果をどのように評価していますか。

本多:通常なら5年はかかる中身のある改革を、3年で終えるくらいのスピードで進めています。当初は社内に疑心暗鬼な見方もありましたが、少しずつ成功例が増えてきました。

 例えば唐揚げ。ファミリーマートは3年前まで、冷凍した原料を水で解凍していました。ただ、これでは肉のうま味が水に逃げてしまう。そこで今は専用の解凍庫を使っています。サンドイッチについては先日、1店舗あたりの1日の平均売上高(日販)が初めて2万円を超えました。

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「ファミマの商品は「統合」でおいしくなるか」の著者

藤村 広平

藤村 広平(ふじむら・こうへい)

日経ビジネス記者

早稲田大学国際教養学部卒業、日本経済新聞社に入社。整理部勤務、総合商社インド拠点でのインターン研修などを経て、企業報道部で自動車業界を担当。2016年春から日経ビジネス編集部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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