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「巻き戻せるラジオ」“耳の奪い合い”に参戦

radiko、タイムフリー聴取機能を開始へ

2016年9月27日(火)

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 ラジオが、いつでも聞き返せるようになる。radikoが10月、新サービスを始める。ラジオ局が培ってきた番組制作力を、ネット上のコンテンツ消費の文脈に沿わせる狙いだ。

 8年半ぶりとなるオリジナルアルバムを9月28日発売する宇多田ヒカル。音楽活動を休止していた2014年3月、レギュラーパーソナリティを務めていたラジオ番組の最終回で語っていた言葉がある。

 「今後、ラジオが例えば、番組が放送されたあと一定期間ストリーミングでネットで聴けるとか(中略)そうゆうようなポジティブな変化が今後どんどん進んでいくといいな」――。

 宇多田の語った「理想のラジオ」が10月11日に実現する。広告代理店やラジオ局が出資するラジオ放送のネット配信会社、radiko(ラジコ、東京・港)が新機能「タイムフリー聴取」を始めるのだ。

新サービスの開始にあわせて、宇多田ヒカルがパーソナリティを務める特別番組を放送する見通し

 一言でいえば「巻き戻せるラジオ」。パソコン向けのウェブサイトやスマートフォン向けアプリを使えば、本放送から7日間に限って、放送後のラジオ番組をいつでも聞き返せる。利用は無料で、会員登録も要らない。

 最大の特徴は、スポーツ中継など一部例外を除き、ラジオで放送されたほとんどの番組をノーカットで聞き返せることだ。再生ボタンを押せば、CMも含めたラジオ放送をそのまま聴ける。地上波テレビの見逃し視聴サービス「TVer(ティーバー)」で、提供番組がかなり限られているのとは対照的といえるだろう。

「流せば終わり」に転機

 ラジオ放送はこれまで「流せば終わり」だった。昼の情報番組は、どんなに魅力的なゲストが出演していても、会社員がリアルタイムで聞くのは難しい。深夜番組も同じだ。お気に入りの番組を録音して楽しむことはできるが、それも一部の熱心な固定ファンに限られてきた。

 「その時間にしか聞けない」という特徴が、はがきやメールの投稿を通じてリアルタイムかつ双方向のやりとりを可能にし、発信する側と聴く側の連帯感を深めてきた面もある。ただ、スマートフォンの普及で好きな音楽や動画を持ち運び、いつでも楽しめるようになった昨今、この特徴が制約となり、ラジオ局を苦しめてきた。

 博報堂DYメディアパートナーズの「メディア定点調査2016」によると、東京地区の男女約600人の1日あたりのラジオ聴取時間は2016年に30.1分。2006年に比べて3割以上減った。この結果、関東地区で15年にわたって聴取率トップを維持し続けているTBSラジオですら、2016年3月期の売上高は106億円と、10年前より32%少ない水準に落ち込んでいる。

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「「巻き戻せるラジオ」“耳の奪い合い”に参戦」の著者

藤村 広平

藤村 広平(ふじむら・こうへい)

日経ビジネス記者

2011年早稲田大学国際教養学部卒業、日本経済新聞社に入社。整理部勤務、総合商社インド拠点でのインターン研修などを経て、企業報道部で自動車業界を担当。2016年春から日経ビジネス編集部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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