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現場ルポ:記者がシリア難民と横断したギリシャ本土560km(後編)

再び試される欧州統合の理念

2015年9月30日(水)

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 欧州全土を揺さぶる難民問題は、収束する気配が見えない。抜本的な解決策が見いだせない中、この瞬間にも欧州の国境を目指して次々と難民が押し寄せている。現場では何が起きているのか。

 今回、記者はギリシャで出会ったシリア難民に密着し、ギリシャ北部のマケドニア旧ユーゴスラビア共和国国境までの道程を共にした。その現場ルポをお送りする。本稿はその後編である(前編はこちらから)。

■9月20日 午前0時30分

 旅行代理店のカウンターで先ほどの店員に詳細を聞いてみた。怪訝な顔をした店員だったが、まずはピレウスから北に約500km離れたテッサロニキに向うとのことだった。6時間ほどかかる。そこからバスを乗り換え、さらに北の国境まで1時間ほどの道のりだという。思い切って、43ユーロを支払い、バスに乗ることを決めた。

国境に向けてバスが出発していく

 外を見ると、バスが次々と出発して行った。

 現場に来て、改めて感じたのは、「難民」という言葉のくくり方の難しさだ。日本で一般に難民という言葉を聞くと、「貧困にあえぐ、恵まれない人たち」といったイメージが湧く。

 しかし、実際の難民、特にシリア人にはそうではない人も少なくない。フェリーで到着後、観光客と同じようにタクシーに乗ってホテルに向う「難民」もいれば、カフェで優雅にコーヒーを飲んで一服している「難民」もいた。その傍らでは、行く当てがなく野宿を余儀なくしたり、公園にテントを張って夜を明かしたりする「難民」もいる。彼らは所得だけでなく、おそらく能力面においても大きな差があるのだろう。その違いを無視し、ひとくくりに対策を議論していることに、今日の難民問題の難しさがあると感じた。

コーヒーショップで一服する難民

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「現場ルポ:記者がシリア難民と横断したギリシャ本土560km(後編)」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士