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危うし品質立国、トップの無関心が招く地盤沈下

コマツ、トヨタの幹部が鳴らす警鐘

2017年10月5日(木)

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 タカタのエアバッグ問題、日産自動車の工場における完成車検査の不正問題など、日本メーカーが強みとしてきた品質が揺らいでいる。「品質立国」を掲げて世界に飛躍してきた日本のものづくりは大丈夫なのか。

 「日本企業の経営者は品質に対する意識が低下している。取締役会でも議題にならない場合が多く、品質が話題になるのは大きな問題が出てきてからだ。日本の強さが揺らいでいる」。10月3日、日本科学技術連盟(日科技連)会長でコマツ相談役の坂根正弘氏はこう強調した。

 同日、日科技連は企業の経営トップを対象に、経営と品質に関する議論の場として「品質経営懇話会」を発足させると発表。品質を重視する経営で業績を向上させている様々な企業の苦労や工夫点などを事例として取り上げ、外部にも発信していくという。

日本科学技術連盟が開いた記者会見に登壇したコマツ相談役の坂根氏(右端)とトヨタ技監の佐々木氏(左から2人目)

 背景には日本メーカーの経営者が過去と比べて、品質に関心を持たなくなってきていることに対する強い危機感がある。品質を軽視する姿勢が、様々な企業で相次ぐ不祥事や事故につながっている可能性があるという。

 坂根氏は日本メーカーの競争力がグローバルで高まったのはかつての経営トップが、品質に力を注いできたからだと考えている。「1960年代はトヨタ(自動車)といえども欧米勢に後れを取り、この国でいいクルマに乗りたい人はみんな外車に乗っていた。コマツの建設機械も米キャタピラーと比べると(品質が劣っており)すぐに故障していた」(坂根氏)。

 そんな中でコマツは経営トップのリーダーシップで全社的な品質の改善活動を推進。建設機械の競争力を向上させて、海外市場を開拓していった。トヨタなどの日本の自動車メーカーも「デミング賞」や「QCサークル」に象徴される品質関連の活動に注力し、ものづくりの力を高めていった。

 世界最大の米国市場に進出した日本の自動車メーカーがシェアを高めたのは、高い品質があればこそだった。品質で米国の自動車メーカーを追い抜いた結果、「日本車は、故障などのトラブルが少なく、中古になっても価値が落ちにくい」といった高い評価を得られるようになった。

コメント9件コメント/レビュー

”QCサークル”
正に今の日本の凋落の遠因であり、真因の一つです。
サークル活動であるから残業代を支払わなくていいという概念の”発明”。

そのような違法労働行為を行政、司法が黙認、容認をしているうちに
悪貨が良貨を駆逐する状態になってしまった。確かに製品の品質は
あがったかもしれません。しかしその代償に”マネジメントの品質”低下を
招いてしまった。

 ルールの中でなんとかする本当の意味でのやりくりというマネジメントではなく、
都合の悪いことは無視して破ってしまうマネジメントが横行して許される
状況となってしまった。
 そうやって楽なマネジメントを繰り返した結果が、東芝や日産の現状です。

解決策は明確です。「客先目線」とかそんなレベルの高い話ではないのです。
「最低限のルールとしての法律を守る。」これさえすれば必ず良くなります。
ルールの中できちんとやりくりをするにはレベルの高いマネジメントが必要です。
もちろん都合の悪いルールもあるでしょう。でも日本は民主主義国家です。
そのようなルールは我々が選んだ議員で変えることができる。

(残業代をきちんと払う)そんなことをしたら会社が成り立たない。
(正しい品質検査をする)そんなことをしたら現場が成り立たない。

本当ですか?そのようなことを許しているうちに経営、マネジメントの品質が
低下してしまった。

(ルールに従い上場廃止や経営者の訴追)そんなことをしたら経済がなりたたない。

本当ですか?そのうちに品質が落ちてしまいますよ、国家の。

上記の内容を書こうと迷っているうちに神鋼の件です。(2017/10/11 00:14)

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「危うし品質立国、トップの無関心が招く地盤沈下」の著者

山崎 良兵

山崎 良兵(やまざき・りょうへい)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス編集部、ニューヨーク支局、日本経済新聞証券部などを経て、2017年1月から日経ビジネス副編集長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

”QCサークル”
正に今の日本の凋落の遠因であり、真因の一つです。
サークル活動であるから残業代を支払わなくていいという概念の”発明”。

そのような違法労働行為を行政、司法が黙認、容認をしているうちに
悪貨が良貨を駆逐する状態になってしまった。確かに製品の品質は
あがったかもしれません。しかしその代償に”マネジメントの品質”低下を
招いてしまった。

 ルールの中でなんとかする本当の意味でのやりくりというマネジメントではなく、
都合の悪いことは無視して破ってしまうマネジメントが横行して許される
状況となってしまった。
 そうやって楽なマネジメントを繰り返した結果が、東芝や日産の現状です。

解決策は明確です。「客先目線」とかそんなレベルの高い話ではないのです。
「最低限のルールとしての法律を守る。」これさえすれば必ず良くなります。
ルールの中できちんとやりくりをするにはレベルの高いマネジメントが必要です。
もちろん都合の悪いルールもあるでしょう。でも日本は民主主義国家です。
そのようなルールは我々が選んだ議員で変えることができる。

(残業代をきちんと払う)そんなことをしたら会社が成り立たない。
(正しい品質検査をする)そんなことをしたら現場が成り立たない。

本当ですか?そのようなことを許しているうちに経営、マネジメントの品質が
低下してしまった。

(ルールに従い上場廃止や経営者の訴追)そんなことをしたら経済がなりたたない。

本当ですか?そのうちに品質が落ちてしまいますよ、国家の。

上記の内容を書こうと迷っているうちに神鋼の件です。(2017/10/11 00:14)

基本的に現場に余裕が無いからでしょうね。人材的にも能力的にも。
昔のように現場が全員正規労働者で、リソースに余裕があるのなら、自分達で改善しようと考え、問題を解決しようとするでしょう。自分達の会社で、自分達の老後に影響しますから。
が、非正規労働者ならば、そんな事はどうでも良くなるでしょうし、納期優先で間に合わせろとか上の指示が来ると、「間に合わせる」為に何でもするでしょうね。

品質管理はある程度までは組織的に対応出来ますが、最終的には現場のモラルと技術力が命です。性悪説の組織対応としては、第三者機関のよる監視でどうにか出来ますが、相当なコストアップとスピード低下は避けられないでしょう。

この問題は単純な品質管理では無く、責任と自負を持って業務を行っているかどうかと言う、大きな側面がある問題です。安易なコストダウンと、下請けに負担をかけてきた結果でしょうね。

はっきり言って、グローバル化が進んでいる現在、元の「品質立国」である日本は取り戻せないでしょう。海外同程度の品質には回復する事は可能かも知れませんが……(2017/10/10 11:46)

日本の品質は愛社精神と職人気質が維持してきたが、プライドの持てないような企業の処遇ではそんなものは無くなってますよ。(2017/10/06 21:06)

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三品 和広 神戸大学教授