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渦中の長谷川豊アナ、「『退場』を受け入れる」

人工透析を巡る“炎上”と番組降板を振り返って

2016年10月12日(水)

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ここまで騒ぎが大きくなるとは・・・

長谷川:上から目線というのは感情の話なので何をどう頑張っても僕には左右しようがないものです。ただ、あいつ腹が立つなと思いながらもブログを見てもらえるなら良かったんですが。それが狙いだったんですが、失敗しましたね。

 僕はこれまでも過激な表現で言いづらいことを発信してきました。だからネット上である集団から目を付けられていたのですね。あのタイトルの付け方は彼らにおいしすぎる餌を与えたようなものでした。タイトルすらも改ざんされ、拡散されて…。彼らのレッテル貼りと思考停止はいつものことだったので、今回も放っておいたらいいやと思っていたんですが、ここまで騒ぎが大きくなるとは…想定していませんでした。

そもそもなぜ人工透析に関するブログを書こうと思ったのですか。

長谷川:きっかけは読売新聞の朝刊で、医療費が40兆円を超えたという記事を読んだことです。たった1年間で1.5兆円増えた計算になります。これを読んで鳥肌が立ちました。超高齢化社会に突入して、どう努力しても医療費をこれ以上減らすのは難しいのではないかと。

 その後、複数の医療機関を実際に取材したところ、人工透析への支払いが加速度的に増えていることが分かりました。日本の医療制度が限界を迎えていることを示す1つのモデルケースとして、人工透析に対して警鐘を鳴らしたいと思い、あのブログを書いたのです。

 人工透析の患者数は32万人を超えています。その医療費の自己負担は極めて少ない。このままいくと医療制度が破綻することは明らかでしょう。ですが、誰も線引きが必要とは言えない。2008年に麻生太郎副総理が終末期医療に関する発言(「死にたいと思っても生きられる。さっさと死ねるようにしてもらうなど色々と考えないと解決しない」など)で袋叩きに遭ったように、その話題自体がタブーになっているからです。

確かに日本の医療・社会保障制度が限界を迎えているのは間違いありません。ただ、今回のブログに関しては全国腎臓病協議会(全腎協)からも抗議文書が届きました。

長谷川:残念ながらきちんと僕のブログの内容を読んでもらった上での抗議ではありませんでした。

今の医療制度はあまりに雑

 このままいくとどうなるのか。人工透析患者は全員一律で、医療費の3割負担を強いられることになります。全腎協も恐らくそのことは分かっています。原因が分からず苦しんでいる患者と、医者の言うことを聞かずに酒を飲み続ける患者が本当に同じ負担でいいのでしょうか。ここは線を引かなきゃ。運転免許制度では段階を分けて点数が引かれます。駐車違反だったらマイナス2点、悪質な違反だったら一発で免停とか。人工透析ももっと制度を細かく作る必要があるのに、あまりにも雑です。

 こうした問題提起もブログで書こうと考えていましたが、今回の記事で炎上してしまったため、結局最後まで触れることはできませんでした。

炎上の渦中に相手を挑発するようなブログも書きました。あれが余計に油を注ぐ結果になったと思うのですが。

長谷川:良くなかったですね、煽り過ぎました。それも僕が反省をしないといけない点だと考えています。

意図的に煽っていた部分があったのですか。

長谷川:そうですね。意図的に煽ることでエンターテインメントのような見せ方を狙っていたところがあったのだと思います。やっぱり僕はどこまでいってもテレビ屋で、フジテレビのDNAというか、楽しくなければ、面白くなければ発信しちゃダメだと考えているところがどこかにありました。

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「渦中の長谷川豊アナ、「『退場』を受け入れる」」の著者

林 英樹

林 英樹(はやし・えいき)

日経ビジネス記者

大阪生まれ。神戸大学法学部卒業後、全国紙の社会部記者として京都・大阪で事件を取材。2009年末に日本経済新聞社に入り、経済部で中央省庁担当、企業報道部でメディア・ネット、素材・化学業界などを担当。14年3月から日経BP社(日経ビジネス編集部)に出向し、製造業全般を取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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