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豊田社長と鈴木会長「これからゆっくり考える」

トヨタとスズキが提携交渉発表も、具体性なき異例の記者会見

2016年10月13日(木)

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 トヨタ自動車とスズキは10月12日、業務提携に向けた交渉を開始したと発表した。環境や安全、情報技術などの分野が提携の対象となるが、同日開かれた会見では具体策はゼロ。提携までのロードマップも示されなかった。

 スズキの鈴木修会長が「変化がめまぐるしい状況の中で、『共有』しなければ生きていくことができない」と危機感をにじませたのに対し、トヨタの豊田章男社長は「エネルギーや環境問題を考えると1社でやれることは限られている。標準化のために話し合いを始めた」と話し、「仲間づくり」を強調した。両社の提携に関するスタンスの違いが見えた。

記者会見に臨むトヨタ自動車の豊田章男社長(左)とスズキの鈴木修会長(写真:竹井俊晴、以下同じ)

 秋波を送ったのはスズキだった。9月上旬、鈴木修会長がトヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長と会談。「具体的にトヨタさんの協力を頂くことはできないか」と持ちかけると、豊田名誉会長は「協議だけはしてみてもいいのではないか」と応じた。会談後、豊田名誉会長は豊田章男社長に「修さんと会ったよ」とだけ伝えた。

 その1カ月後、10月上旬に豊田社長と鈴木会長が面談。豊田社長が協力に関心を示した。遠州地方に本社を置き、織機にルーツを持つ2社が、提携に向けたテーブルに着いた瞬間だった。

 10月12日の記者会見は、あくまで「協議開始」を示したもの。環境、安全、情報技術などが提携の対象となるが、会見では「何も決まっていない」(豊田社長)、「あらゆる分野というご理解を頂ければ」(鈴木会長)と、現状では提携の具体的な内容は白紙だ。

 記者会見のそれぞれの発言からにじみ出ていたのは、両社のスタンスの違いだった。

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「豊田社長と鈴木会長「これからゆっくり考える」」の著者

島津 翔

島津 翔(しまづ・しょう)

日経ビジネス記者

2008年東京大学大学院工学系研究科修了、日経BP社に入社。建設系専門誌である日経コンストラクション、日経アーキテクチュアを経て、2014年12月から日経ビジネス記者。担当分野は自動車、自動車部品。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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松﨑 曉 良品計画社長