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「三菱自動車のゴーン会長」、誕生の必然

日産の「リバイバルプラン」がよみがえる

2016年10月20日(木)

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 2016年10月19日、日産自動車のカルロス・ゴーン社長が三菱自動車の会長に就任することが分かった。10月中にも日産による出資を受け入れ、会長や社長などの首脳人事は12月に開く三菱自動車の株主総会で正式に決定する見込みだ。

 ゴーン氏は三菱自動車の益子修・会長兼社長に社長として留任することを要請しているとされる。社長留任となれば、本来なら一連の不正問題についての経営責任をとるはずだった人物がそのまま改革の陣頭指揮を執る「異例の事態」となる。

三菱自動車の会長就任が濃厚になった日産自動車のカルロス・ゴーン社長(右)。左は三菱自動車の益子修会長兼社長(写真:Bloomberg/Getty Images)

 「白地(浩三)副社長が社長に昇格する線は消えたようだ」(関係者)

 ここ数カ月、三菱自動車社内にこんな噂が広がっていた。白地氏は益子氏と同じ三菱商事出身で、商事時代から益子氏の後を追うように自動車事業を中心に出世街道を歩んできた。

 4月に燃費不正問題が発覚する前から、益子氏の会長退任後には白地氏が社長に就任し、CEO(最高経営責任者)職も受け継ぐと言われてきた。その白地氏の社長就任の可能性が薄れ、「ゴーン・益子体制」説が社内外で浮上していた。

 なぜこんな事態になったのか。一つは、三菱自動車の社内に「風土変革」という大仕事を果たせそうな人材が残っていないことにある。

 きっかけは、2000年と2004年の2回のリコール隠しだ。資本提携を結んだ独ダイムラークライスラー(当時)からは見限られ、以来、三菱重工業、三菱商事、三菱東京UFJ銀行のグループ3社が経営の実権を握ってきた。

 三菱自動車生え抜きの相川哲郎社長(当時)が誕生したのは、その10年後の2014年。三菱自動車の社員から「希望の星」と期待されたが、今回の燃費不正問題で2016年6月、開発部門トップだった中尾龍吾副社長と共に引責辞任した。ちなみに相川社長在任時もCEO職は益子氏の手にあった。

 長い間、経営幹部の多くが三菱グループ各社の出身者や出向者で占められ、度重なる不祥事で開発などの現場の人材も流出した。もはや今の三菱自動車に大役を果たせる人材はほとんどいないのが実情だ。

コメント5件コメント/レビュー

ルノーが日産を買収すると決断したのは、ゴーン氏が実際に訪日して日産のテストコースで全ての(!)日産車ラインアップを乗り倒した結果「作っている車自体は悪くないんじゃないか」と結論したから、というのは2000年ごろに自動車雑誌でさんざん喧伝された話。ゴーン氏のような自動車クレージーの「カーガイ」こそが自動車会社を経営できるのだ、という含意だった。さて、今回、ゴーン氏は実際に三菱車をすべからく「乗り倒して」三菱自動車の製品にはまだ見込みがあると結論したから三菱自動車を傘下に収めたのか?それならば良いのだが。規模拡大のため、1000万台クラブに加わるため、といった理由からでは無いことを切に願う。(2016/10/20 17:24)

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「「三菱自動車のゴーン会長」、誕生の必然」の著者

池松 由香

池松 由香(いけまつ・ゆか)

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

寺岡 篤志

寺岡 篤志(てらおか・あつし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞で社会部、東日本大震災の専任担当などを経て2016年4月から日経ビジネス記者。自動車、化学などが担当分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

熊野 信一郎

熊野 信一郎(くまの・しんいちろう)

日経ビジネス記者

1998年日経BP社入社。日経ビジネス編集部に配属され製造業や流通業などを担当。2007年より日経ビジネス香港支局に異動、アジアや中国に関連する企画を手がける。2011年11月に東京の編集部に戻る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ルノーが日産を買収すると決断したのは、ゴーン氏が実際に訪日して日産のテストコースで全ての(!)日産車ラインアップを乗り倒した結果「作っている車自体は悪くないんじゃないか」と結論したから、というのは2000年ごろに自動車雑誌でさんざん喧伝された話。ゴーン氏のような自動車クレージーの「カーガイ」こそが自動車会社を経営できるのだ、という含意だった。さて、今回、ゴーン氏は実際に三菱車をすべからく「乗り倒して」三菱自動車の製品にはまだ見込みがあると結論したから三菱自動車を傘下に収めたのか?それならば良いのだが。規模拡大のため、1000万台クラブに加わるため、といった理由からでは無いことを切に願う。(2016/10/20 17:24)

つまり益子氏は、三菱自工にバーゲンプライスのタグを付けた功績で、ゴーン氏に取り立てられたわけですな。
不誠実な製品作りが元で会社存亡の危機の真っ最中、日産の資本参加が決まったときの満面の笑みは、「最も責任が重い経営者がなぜここで破顔?しかも世襲の社長の首は切るのに自分はお咎めなしなんだ?」と今でも悪い意味で記憶に焼きついています。不誠実もその道を極めれば、アリなんですね。氏のメンタルの強さには頭が下がる思いです(下げるとは言っていない)。
そんな益子氏が社長をすることで、三菱自工の体質は改善するでしょうか?ふむ、私はこれからもスリーダイヤのクルマはゼッタイ買いませんしタダでもいりません(個人の感想です)。 @NDロードスターから乗り換えたいクルマもないしね(2016/10/20 09:35)

下手すりゃ、日産も終わりだ。日産のリバイバルプランのときは分りやすかったが、今回は40年以上に渡る三菱の不正を根こそぎ正さなければならず、10年や20年で解決できる問題ではない。一旦解散させて、必要なところだけ統合するのが良いのでは。(2016/10/20 08:50)

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