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岐路に立つボジョレー・ヌーヴォー

日本人は、“渋さ”を克服した

2015年11月19日(木)

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今年もボジョレー・ヌーヴォーのシーズンが到来(写真:Photoshot/アフロ)

 毎年11月の第3木曜日に解禁されるボジョレー・ヌーヴォー。今年の輸入量は54万箱(1箱は9リットル)で前年比6.9%減と推定される。2013年の同11.6%減、14年の同10.8%減と、3年連続の前年割れとなった。我が国のワイン消費量は2年連続して過去最高を更新しているだけに、退潮ぶりが際立つ。

 環太平洋経済連携協定(TPP)参加国から輸入するワインに対する関税が撤廃されていくと、カリフォルニア産やオーストラリア産の中高級ワインとの競争も激しくなっていく。

 一方で、1999年以降の輸入量は、50万箱以上を維持し続けている。フランスが輸出するボジョレー・ヌーヴォーの6割近くを、日本が占める構図でもある。

 初冬の風物詩として我が国に定着したボジョレー・ヌーヴォーは、果たしてブランドとして、これからも輝き続けられるのか。岐路に立つ、この仏ブルゴーニュ南部の新酒(ヌーヴォー)赤ワインについて、もう一掘りしてみよう。

80年代のワイン消費拡大をけん引

 ボジョレー・ヌーヴォーは、ブルゴーニュワインの一つに分類される。第二次大戦前はがぶ飲み用だったが、戦後は現地の醸造家が改良を重ねて世界で通用する品質に引き上げ、輸出を始めた。

 使用するぶどうは、ガメという品種。房ごと発酵槽に入れて炭酸ガスにつけ込む特殊な醸造法でつくるため、渋みがほとんど生成されない。白身魚などサッパリした料理との相性に優れ、フレッシュな味わいなのが特徴だ。

 赤ワインは渋みの元となるタンニンを白ワインより多く含むため、一般には冷やさない。冷やすと、渋さが増してしまうためだ。これに対し、新酒でもありタンニンをほとんど含まないボジョレー・ヌーヴォーは、冷やして飲める赤ワインである。渋みのない飲みやすさから、赤のエントリー酒という位置づけでもある。

 日本には1985年に入ってきた。最初は静かな立ち上がりだったが、バブル経済の進展とともに一大ムーブメントとなっていく。キリンホールディングス(HD)傘下のメルシャンの資料によれば、我が国の85年度と90年度のワイン消費量を比較すると約9割も増えている。増加のけん引役になったのが、ボジョレー・ヌーヴォーだった。

 この新酒が受けた理由は、赤ワインでありながら渋くない飲みやすさ。これに、「初鰹」に代表される「初物」への憧憬が重なった。日付変更線の関係から、世界で最初に解禁される一大消費国が日本なのだ。

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