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東芝室町社長、巨額減損「認識していなかった」

米原発子会社で新たに2.9億ドルの累積赤字が判明

2015年11月28日(土)

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 「(巨額減損について)私は全く認識していなかった」

 東芝の室町正志社長は質問した記者に対して、こう言い切った。

ウエスチングハウスの減損問題について記者会見する、東芝の室町正志社長(写真:村田 和聡、以下同)

 東芝は11月27日、米原発子会社ウエスチングハウス(WH)の減損処理などに関する説明会を開いた。東芝はWHでの減損処理や赤字の実態を、日経ビジネスが指摘するまで開示してこなかった。(スクープ 東芝、米原発赤字も隠蔽)。東京証券取引所から開示義務違反を指摘され、11月17日にようやく詳細な金額を開示した経緯がある。室町社長が減損問題について、公の場で説明するのはこれが初めてだ。

 冒頭の発言は、「2012年度と13年度の減損当時、室町氏はどのような認識で、どんな判断を下したのか。今から振り返って、その判断は正しかったのか教えてほしい」という質問に対する回答だ。この回答によって、重大な問題が浮上する。

ウエスチングハウスの累積赤字は2.9億ドル

 今回東芝は、2006年度から15年度上期までのWHの業績を開示。2012年度から2期連続でWH単体が営業赤字に陥っていたことを追認した。2012年度に約9億3000万ドル(約762億円)、2013年度に約3億9000万ドル(約394億円)の減損処理をWH単体で実施したのが主因だとしている。さらに、WHを買収してからの単体累積営業損益が、2億9000万ドルの赤字になっていることも初めて明らかにした。

 室町氏は2008年6月から2012年6月まで副社長を務めた。その後1年間常任顧問になった後、2013年6月から取締役監査委員として復帰した。2014年6月からは会長、2015年7月からは社長の座にある。こうした地位にあった人物が、中核子会社における1000億円超の減損を「全く認識していなかった」と述べたのだ。

 室町社長が本当に認識していなかった場合、東芝は中核子会社における巨額の減損処理を取締役会で議論していないことになる。東芝は減損の事実を社外に対して適切に開示してこなかった。WHを所管する事業部門が、取締役会に対しても減損の事実を隠蔽していたと言うことだろうか。

 一方、WHの減損が取締役会の議題となっていた場合、室町社長がその事実を知らないのは、取締役としての義務を怠っていた可能性がある。

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「東芝室町社長、巨額減損「認識していなかった」」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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