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スクープ 東芝、原発幹部さえ疑う「64基計画」

経営幹部の電子メールを入手、不正会計問題は経営問題に発展へ

2015年12月2日(水)

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 だが、志賀の見通しは楽観的すぎる。その根拠は東芝の経営幹部でやり取りされたメールにある。

 2014年3月11日。東芝電力部門の幹部は、副社長CFO(最高財務責任者)だった久保誠が定例会議で発した“コメント”をまとめ、以下のようなメールを発信した。

原発幹部さえ“非合理的”と認識していた
●米ウエスチングハウスを巡り東芝幹部内でやり取りされたメールの抜粋
注:SEV=副社長、EY=米アーンスト・アンド・ヤング、WH=米ウエスチングハウス、P=社長。肩書は当時

原発幹部さえ“非合理的”と認識していた

 「監査人の印象も悪くなるので、のれん減損テスト事業計画上の64基を今から減らす必要はないが、どこかの時点で冷静になってリーズナブルなレベルに見直す必要がある」

 受信したのは、WH会長の岡村潔(現・東芝執行役常務)など複数のWH幹部。64基計画は“非合理的”なレベルだとして、近い将来に引き下げるべきだとCFOの立場から示唆している。この数字が生まれた背景には、WHの監査を担当する米監査法人アーンスト・アンド・ヤング(EY)との確執がある。

 さらにメールを引用する。

 「昨年度(2012年度)はEYが聞く耳もたずの減損ありきで割引率を上げていったので、やむを得ず苦し紛れに基数を増やす結果となってしまったと説明を受けたので、それに対してクレームしてパートナーも変えさせた」

 WH単体では2012年度に約9億3000万ドル(約762億円、為替レートは当時=以下同)の減損を計上し、メール送信時点では2013年度にも減損を認識する可能性が高まっていた(実際に約394億円の減損を計上)。

 WHでは主に将来の収益予測を基に減損テストを実施し、減損の要否を判定する。2012年度の監査に不満を持った久保は、EYと提携する新日本監査法人に担当を変えるよう圧力をかけた(詳細は日経ビジネス11月16日号を参照ください)。

 その後もEYはWHの収益力を低く見積もり、東芝に対して減損テストの厳格化を求めた。テストの結果、東芝本体が抱えるWHののれんの減損につながれば、厳しい財務状況がさらに傷んでしまう。東芝はこれを回避するために、EYを納得させるための「苦し紛れ」の計画として、64基の新設受注計画を示したわけだ。

コメント7件コメント/レビュー

何処の国が東芝に原発を発注する可能性があるのだろう。
アメリカはフランス原発メーカーが受注していた原発の発注企業が逃げて代わりを見つけられなくて申請をわざわざ3月11日に却下としたのは今後原発は作らせない意思表示だったと言われているし日本では基本的には国賊官僚と国賊自民党の犯罪行為以外では新規の発注を国民が許すことなどないだろう。
イギリスは中国に発注したし中国はすでに自前で作るのだろうしフランスにも原発メーカーがある。
その上中国はとんでもない条件で受注しようとすることが新幹線の受注でも明らかになっている。
どこの国に売れる可能性があるのかだな?
まず最初の1基がどこか売れる可能性があるのかという状態だと思うけど64とはお頭が狂っているとしか・・・
ソレニシテモアメリカで新規の受注などもうないだろうと見えてきているときにうまいこと原発メーカーを東芝に押し付けられたものだよな。
これから起こる原発の後始末を通し場が背負わされてそれがおれら日本人委おっかぶせられる前に東芝自体を中国にでも押し付けてしまう方法はないものだろうか?(2015/12/04 08:51)

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「スクープ 東芝、原発幹部さえ疑う「64基計画」」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

清水 崇史

清水 崇史(しみず・たかし)

日経ビジネス記者

98年早稲田大学大学院修了、通信社を経て日本経済新聞社に入社。証券部で機械・プラント、海運・空運などを中心に取材。2013年4月から日経BP社に出向。総合商社、金融マーケットを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

何処の国が東芝に原発を発注する可能性があるのだろう。
アメリカはフランス原発メーカーが受注していた原発の発注企業が逃げて代わりを見つけられなくて申請をわざわざ3月11日に却下としたのは今後原発は作らせない意思表示だったと言われているし日本では基本的には国賊官僚と国賊自民党の犯罪行為以外では新規の発注を国民が許すことなどないだろう。
イギリスは中国に発注したし中国はすでに自前で作るのだろうしフランスにも原発メーカーがある。
その上中国はとんでもない条件で受注しようとすることが新幹線の受注でも明らかになっている。
どこの国に売れる可能性があるのかだな?
まず最初の1基がどこか売れる可能性があるのかという状態だと思うけど64とはお頭が狂っているとしか・・・
ソレニシテモアメリカで新規の受注などもうないだろうと見えてきているときにうまいこと原発メーカーを東芝に押し付けられたものだよな。
これから起こる原発の後始末を通し場が背負わされてそれがおれら日本人委おっかぶせられる前に東芝自体を中国にでも押し付けてしまう方法はないものだろうか?(2015/12/04 08:51)

ここまで、自己保身に汲々とする会社が関わった原発事業なんて不安しか感じません。なんとか東芝から原発事業を引き剥がしてほしいですね。後の世の為にも。(2015/12/02 15:51)

西室泰三氏が東芝の経営に直接的に参画した頃から、東芝ではさまざまな不祥事が顕在化し、落ち目になってきたようだ。機会があれば西室泰三なる人物像に迫ってほしい。(2015/12/02 12:10)

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