• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

アマゾン、クラウドも“オープン化”戦略鮮明に

AWSの大イベントから見えてきた新潮流

2017年12月6日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 11月末に米国・ラスベガスで開催された「re:Invent」。クラウドコンピューティングサービスを手がけるAWS(米アマゾン・ドット・コムのクラウドサービス子会社、アマゾン・ウェブ・サービス)が開催する年に一度の祭典である。

 2012年の第1回以来、AWSの成長と軌を一にするように大規模化しており、今年は5カ所の会場で1000以上のプログラムが実施された。注目度は高く、参加者はユーザー企業やデベロッパーのエンジニアなど4万3000人を超える。

AI、IoT、アプリ開発環境の向上に力点

 例年、新機能や新サービスの発表が目白押しのre:Invent。今年はAI(人工知能)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)、アプリ開発環境の向上など、コンピューティング能力そのものよりもクラウド上で提供する機能に力点が置かれていた印象だ。そして、その機能もAWSの顧客だけでなく外部に開放する方向に進みつつある。

AWSを率いるアンディ・ジャシーCEO(最高経営責任者)

 その背景にあるのは顧客の意識の変化だ。

 クラウド市場は急成長が続いており、今後も市場の拡大が期待されている。ハイテク調査グループのウィキボンによると、2015年に800億ドルだったクラウド市場の規模は2027年には5250億ドルに拡大する見込みだ。グーグルやマイクロソフトも猛追しているが、AWSはクラウド市場で3割のシェアを持っており、頭一つ抜け出している。

 もっとも、コストや豊富な機能、セキュリティなどを考えてAWSの活用に踏み切る企業は相次いでいるが、すべてをクラウドに移行するのに抵抗を感じる企業は少なくないようだ。重要なデータは自社サーバーの中に残しておきたい、仮想マシンの中に置いているアプリはそのまま使いたいという声もある。それぞれの環境下でシームレスにアプリを展開、管理したいというニーズは根強い。

 「顧客が望んでいるのは、一つのクラウドにすべてを移行するのではなく、既にある環境とクラウドをつなぐこと。実際、異なる環境でアプリケーションを動かせるようにインフラを再構築し始めている」。オープンソースソフトウェア大手、米レッドハットのポール・コーミア製品・テクノロジー部門社長は指摘する。

コメント1件コメント/レビュー

「すべてをクラウドに移行するのに抵抗を感じる企業は少なくないようだ。」と考えている企業は、日本企業にも多いのではなかろうかと考えてしまう。恐らくはクラウドコンピューティングは未だにセキュリティが大きな弱点と認識されているのだろう。クラウドコンピューティング各社はこの様な企業向けに「クラウドコンピューティングと従来システムの統合」のソリューションを提供している。顧客情報などの重要データはセキュリティー対策十分な従来システムで管理し、クラウドには必要最小限の情報だけ瞬間的にパスする様な仕組みなのだろうと想像する。ところで、クラウドコンピューティング首位のアマゾンの受注システムはどの程度がクラウド化されているのか気になる。両システムの使い分けのノウハウは各企業違うのだろうか?出来れば公表して欲しいものだ。大企業のシステムはクラウドと従来システムの使い分けが出来ても、中小企業には難しいだろう。そういった中小の顧客にはどの様なソリューションが提供されているのかも気になるところだ。(2017/12/06 13:16)

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「アマゾン、クラウドも“オープン化”戦略鮮明に」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「すべてをクラウドに移行するのに抵抗を感じる企業は少なくないようだ。」と考えている企業は、日本企業にも多いのではなかろうかと考えてしまう。恐らくはクラウドコンピューティングは未だにセキュリティが大きな弱点と認識されているのだろう。クラウドコンピューティング各社はこの様な企業向けに「クラウドコンピューティングと従来システムの統合」のソリューションを提供している。顧客情報などの重要データはセキュリティー対策十分な従来システムで管理し、クラウドには必要最小限の情報だけ瞬間的にパスする様な仕組みなのだろうと想像する。ところで、クラウドコンピューティング首位のアマゾンの受注システムはどの程度がクラウド化されているのか気になる。両システムの使い分けのノウハウは各企業違うのだろうか?出来れば公表して欲しいものだ。大企業のシステムはクラウドと従来システムの使い分けが出来ても、中小企業には難しいだろう。そういった中小の顧客にはどの様なソリューションが提供されているのかも気になるところだ。(2017/12/06 13:16)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

面白い取り組みをしている会社と評判になれば、入社希望者が増える。その結果、技能伝承もできるはずだ。

山崎 悦次 山崎金属工業社長