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DeNA守安社長、独自インタビューで胸中明かす

全キュレーションメディア10サイト休止の背景

2016年12月8日(木)

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 ディー・エヌ・エー(DeNA)の守安功社長は7日、根拠の不明確な記事を載せた医療関連のキュレーションサイト(情報まとめサイト)「WELQ」に端を発する一連の問題で謝罪会見を開いた。これに先立って、日経ビジネスは守安社長のロングインタビューを実施した。

 女性ファッション関連のメディア「MERY」の休止と第三者委員会の設置を決めた5日深夜。東京・渋谷の複合ビル「ヒカリエ」に入居するDeNA本社の社長室に、憔悴しきった様子の守安功社長がいた。

 世の中の批判の広がりなど、状況は刻々と変わり、連日、深夜までスタッフらと対応策に追われる日々。翌々日に控えた7日の記者会見に向け、内容を練っている最中だった。「まだ決まっていないことが多々ある」「記者会見までに事情が変わるかもしれない」。そう言っていた守安社長だが、この日のインタビューで語ったことは、3時間に及んだ記者会見で語った内容と齟齬はない。ただ記者会見では現れなかった、守安社長の思いやディテールが詰まっていた。(聞き手は井上理)

※7日の会見の一問一答はこちら

日経ビジネスのインタビューに応じたDeNAの守安功社長。憔悴した様子だった(撮影:的野弘路、以下同)

まず、10あったキュレーションサイトの読者や広告主に対して、率直にどのような気持ちですか。

守安:喜んで使っていただいていた方も多くいらしたので、利用者、読者の皆さまには本当に申し訳ないと思っています。広告主さんに関しましても、突然、サイトを休止し、しかも掲載中の広告があるものを休止するということは、これはあり得ないことです。今回こういう状況ですので、まだ私が直接、代理店さんや広告主さんに謝罪することができていませんが、本当に多くの方にご迷惑をおかけしたと反省をしています。

DeNAの情報サイトをめぐる主な動き

まず、11月29日に今回の騒動の発端となったヘルスケア・医療関連のサイト「WELQ」の全記事を非公開とし、続いて12月1日にはインテリア関連の「iemo」、旅行関連の「Find Travel」など8サイトを非公開としました。しかし、女性ファッション関連の「MERY」だけは運営体制が異なり問題がないとして続けていましたが、これも結局は休止することとなり、最終的にDeNAが運営する全10サイトが休止となりました。この経緯と理由をお聞かせください。

守安:MERYとそれ以外の9つの媒体は運営の体制が異なり、オフィスも違う。記事の作り方も異なり、マニュアルも今回、外に出たようなものとは違うため、(WELQに加えて8サイトを休止した)12月1日のタイミングでは大丈夫だろうと判断していました。

 外部のライターさん向けのマニュアルに、リライトを助長していると取られかねない内容があるというのを私が知ったのは、バズフィードさんの記事が初めてで、あれが一番、心が傷んだといいますか、マズイと思いました。WELQ以外の8媒体について、詳細はまだ、検証しきれていません。ただ、少なくとも、似たようなプロセスで記事を発注していたため、問題がある記事が混ざっている可能性があるということで、12月1日に計9サイトの休止を決めました。

 その時点で、9サイトとは運営が異なるMERYに確認したところ、「(MERYについては)そういうことは100%ありません」ということでしたので、1日の段階では休止をしなくても大丈夫だと判断しました。

 ただ、本当に全部が白かというとそうではないということで、かなり安全に、怪しいだろうという記事についてはすべて、一旦、非公開にする措置をとるとは聞いていました。結果、全体の8割程の記事が非公開となりました。

後手後手にまわったのは「私の判断ミス」

記事の8割が削除されたということは、MERYにも、リライトや画像の無断利用など、問題があったという認識なのでしょうか?

守安:記事内容について完全に白だと言えないもの、少しでもグレーが疑われるものは、念のため、大胆に削除した、と聞いています。どういう基準なのかは、現場が混乱しながらやっているので、正直、把握できていません。

 ただ、世の中の普通の人からしたら、「そんなに消すということは怪しい」というふうに映ってしまうのは当然です。内部的には、9サイトとは別の事情があっても、なかなか説明がつきません。これでは、世の中の方に納得していただけないだろうなと認識を改め、MERYも休止にすることにしたというわけです。

 先立って、この土日(12月3~4日)の2日間、かなり長い時間をかけて取締役会を行いました。そこで話し合われたことは、まずは第三者委員会を設置し、なぜこういうことが起きたのか、どういう背景で起きたのか、きっちりとした検証が必要ですねと。それが、私の体質も含めたマネジメントなのか、そもそもの企業文化なのか、管理部門が不十分なのか、きっちりと突き詰めていただきましょうと。

 同時に、そうした検証を、MERYを存続したままでやっていいのかどうかという議論もしました。今、残っているMERYの記事については、かなりクリーンなはずなのですが、その認識も不十分かもしれません。

 侃々諤々の議論の末、自分たちは問題がないと思っていても、それが社会に認めていただけるかどうかは別であり、一旦ここは、すべてを下げた方がいいのではないか。MERYも含めて、外部の目できっちりと検証していただいた方がいい、という結論に至りました。

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「DeNA守安社長、独自インタビューで胸中明かす」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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