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マグロの近大、次は富士通と組み養殖ブリ輸出

2015年12月17日(木)

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 クロマグロや「ウナギ味のナマズ」の養殖で話題の近畿大学が、次は国内で養殖したブリの輸出に乗り出す。富士通など国内企業12社と組み、その技術や販路を生かして東南アジアや北米に売り込もうとしている。取り組みの全容が明らかになった。

 事業を手掛けるのは近大発の企業で、養殖した水産物の加工、輸出を目的に設立された食縁(和歌山県新宮市)。

 仕組みはこうだ。まず近大が開発したブリの種苗(稚魚)を食縁に供給。食縁は養殖方法を指定した上で、長崎ファームなど提携する複数の国内養殖業者に種苗を配分する。養殖業者は決められた条件のもとでブリを成魚に育て、食縁に提供する。食縁は本社工場で、すぐ調理できる状態のフィレ(切り身)にして真空パック詰めし、冷凍で輸出する。

 食縁は約17億円を投じてブリの加工工場を建設した。まず2016年2月に東南アジア、続いて来年4月以降に北米と順次販売先を広げる計画。食縁の取り組みに対して、これまで日本政策金融公庫が融資。紀陽銀行とみずほ銀行などが組成したファンドも出資した。

異業種連携で養殖ブリ輸出に乗り出す
●食縁と組む主な企業
社名支援内容
富士通クラウドシステムを使い、生け簀での養殖から加工、販売まで一元管理
積水化成品工業酸化防止フィルムを開発
中部飼料魚臭さを抑えられる独自の餌を開発
長崎ファームなど6社ブリを養殖

ブリの養殖、流通状況を一元管理

 養殖ブリの輸出に当たっては、食縁に出資する12の企業も技術提供や販路開拓などで支援する。

 富士通は自社のクラウドシステムを使って、生け簀ごとにブリの数や成育状況、与えた餌の内容などを管理。どのような流通ルートを経たか、どんな評価を得て販売価格が形成されたかの情報も含めて一元的に管理する。これにより良い魚を安定的に養殖、確保できるほか、養殖業者がコスト管理もしやすくなる。

 積水化成品工業はブリの日持ちを良くする酸化防止フィルムを開発。これにより、欧米など日本から遠い市場への輸出もしやすくなった。中部飼料は、魚粉の使用を少なくした独自の餌を開発した。この餌を食べさせて育ったブリは、特有の魚臭さが抑えられる。海外の消費者も抵抗感なく食べられるブリの養殖につながった。

 水産庁の2015年度の資源評価によると、ブリは資源量が比較的豊富。国内向けの需要を補う心配をせず、養殖した分は海外に回しやすい。貴重な輸出品になると判断した。

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「マグロの近大、次は富士通と組み養殖ブリ輸出」の著者

須永 太一朗

須永 太一朗(すなが・たいちろう)

日本経済新聞証券部

2003年一橋大学社会学部卒業、日本経済新聞社に入社。西部支社(福岡)で警察、企業、県政を順に担当。その後は主に証券部で日本株相場を取材。14年3月、日経ビジネス記者に。17年4月、日本経済新聞証券部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長