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稲盛さんに合わせる顔がない

解職されたセーラー万年筆社長が激白

  • 秋場 大輔

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2015年12月17日(木)

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 セーラー万年筆で社長解職騒動が起きた。追われた中島義雄氏は、「末は大蔵次官」と言われた元大物官僚。曲折を経て創業100年を超える老舗文具メーカーの社長に就いたが、新経営陣は「社業に専念せず、業績が上向かなかった」と解職した。「まったくの言いがかり。社長は是非続けたい」、1時間に及ぶインタビューで中島氏が解職の経緯や心情を吐露した。

(聞き手は 秋場大輔)

12月12日に社長を解職され、代表権のない取締役となりました。これに対して中島さんは14日、東京地裁に決議無効の仮処分を申し立てました。ただならぬ展開です。

中島:解職決議の効力は裁判所に判断を委ねていますが、自信を持って無効だと言えます。おかしな手続きだからです。

 12月11日夕方、セーラー社内で「社内取締役会」が開かれました。監査役や社外取締役は出席せず、定款にも定められていないがしばしば開かれていたもので、要は打ち合わせです。出席者は通常、4~5人の取締役ですが、話し合う中身によっては取締役以外も出席する会議です。そこで比佐泰取締役に「辞職して欲しい」と言われました。

 翌12日には取締役会が予定されていましたが、比佐さんには「話し合う時間が必要。明日の取締役会は延期しよう」と言いました。その後、延期について社外取締役からは了解を得ましたが、社内の取締役に連絡が付かない。そこで延期の旨を記した文書を作成し、12日早朝、比佐氏に「みなさんに配っておいてくれ」と渡して会社を後にしました。ところが、その後に取締役会が開かれ、解職を決議したということです。

 取締役会の招集権限は社長にあります。私が招集していないのですから、決議はそもそも無効です。

問題視された講演会は広報活動の一環だった

新経営陣は複数の解職理由を挙げています。そのうちの一つは、「社長業に専念せず、講演など私的活動をやめなかった」です。

中島:確かに1年間で10回以上、講演会や勉強会に参加していました。しかし、これは広報活動の一環としてやっていたものです。その場では必ずセーラー万年筆の歴史や商品を説明して売り込みを図っていました。例えば「セーラー万年筆は約100年前、日本海軍の基地があった広島県呉市で創業しました。そこで働く軍人が海外で手に入れた万年筆を創業者に見せて、『国産でできないか』と言ってきたことが始まりです。だから社名に『セーラー』と付けたのです」なんてしゃべっていた。

 そういう広報活動が影響したのでしょう。今年、上智大学経済学部のあるゼミは研究対象としてセーラー万年筆を取り上げ、半年にわたってフィールドワークをしてくれました。12月2日には学生が会社見学にも来てくれ、「セーラーに愛着が湧いた」などと言ってくれていました。それから10日も経たないうちにこんなことが起きるなんて。対外活動は決して私的なものではありません。

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