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ミネベア・ミツミ統合「オンリーワンで勝つ」

M&A巧者の一大決心、統合比率に課題

  • 松浦 龍夫

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2015年12月22日(火)

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 小型ベアリング大手のミネベアと電子部品メーカーのミツミ電機は2015年12月21日、2017年4月に経営統合することで基本合意書を締結したと発表した。実現すれば、売上高が8500億円(2016年3月期の両社見通しを合計)を超える部品メーカーが誕生する。同日の会見でミネベアの貝沼由久社長は、「両社の強みを生かしてオンリーワンの市場を切り開く」と語った。

 両社は2016年3月末までに株式交換比率を決める。ミネベアの屋号を「ミネベア ミツミ」に変更。ミネベア ミツミを持ち株会社とし、傘下に両社の各事業をぶら下げることを計画している。ミネベア ミツミの会長兼社長にはミネベアの貝沼社長が就き、ミツミ社長の森部茂氏はミネベア ミツミの副会長に就任する見通しだ。

ミネベアの貝沼由久社長(右)は会見の冒頭に「両社の統合は非常にエキサイティングだ」と語った(写真:的野 弘路、以下同)

 ミネベアはこれまでM&A(企業の合併・買収)を積極的に展開してきた。現在主力事業の一つに成長したスマートフォン向けのバックライトも、元を正せば買収によって獲得した事業だ。M&A巧者とも言えるミネベアにとっても、時価総額で500億円を超えるミツミとの経営統合は大きな決断だ。ミツミの人材や技術力がそれだけ魅力的だったと言える。

 ミネベアは電子機器関連の技術者が不足気味であったが、統合によって1000人を超えるミツミの技術者を迎え入れるメリットは大きい。技術面でも両社は補完関係にあり、ミツミのセンサーやカメラ、電源などの技術とミネベアのベアリングやバックライト、モーターを組み合わせることができるようになる。

車載部品とスマートシティ関連に注力

 統合をテコにミネベアは新市場の創造を目指す。具体的には車載用のヘッドアップディスプレー(HUD)とスマートシティ事業が今後注力していく分野だ。

 HUDは自動車のフロントガラスやダッシュボードに設置した透明の板をディスプレーとして利用し、そこに光を当てて、車速や外気温といった情報を表示するもの。ミネベアの光学技術、ガラス技術とミツミの画像生成装置(PGU)を組み合わせれば、HUDを自社グループで丸ごと開発できるようになる。自動運転が将来普及すれば、車内の窓は運転情報だけではなくエンターテインメントなどにも使われるため、市場は大きく伸びる可能性がある。

 スマートシティ関連は、ミネベアが強みを持つ。例えば、カンボジアの首都プノンペンやアンコールワットがあるシェムリアップで、ミネベアは街路灯や信号などを無線でつないで遠隔制御するプロジェクトを手掛けている。構想が実現すれば、交通量に応じて無駄な灯火を減らす、渋滞している方の車線数を増やす、交通情報などをクルマに送信するといったことが可能になる。交通インフラをこれから整備するカンボジアで実績を上げ、他の新興国などへの売り込みを強化する考えだ。

 この事業でも、ミネベアの機器にミツミのカメラモジュールを組み込んだり、通信モジュールを採用して通信装置を小型化したりすることが考えられる。自動運転とも相性がよく、将来性は高いと言える。

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