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日韓混成オーケストラが奏でた「歓喜の第九」

日韓国交正常化50周年だった2015年、最後に響いたハーモニー

2015年12月29日(火)

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 ソウルを訪れた岸田文雄外相は2015年12月28日、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と会談した。旧日本軍の従軍慰安婦問題の解決に向けて双方で協議し、元慰安婦を支援する新たな基金を設置することなどでは一致した。ただし、日本が求める最終決着の担保などについては双方の意見に隔たりがあり、最終決着にはまだ時間がかかりそうだ。

 一方、民間レベルでは日韓双方で歩み寄りが見られる。その1つとして、日韓混成オーケストラが東京とソウルで「第九」を演奏した。ベートーベンが第九に込めたメッセージは「国境を超えた人類愛」だ。

 2015年12月26日、師走の東京・渋谷に美しいシンフォニーが鳴り響いた。ソウル・フィルハーモニー管弦楽団と東京フィルハーモニー交響楽団による日韓友情「歓喜の第九」合同演奏会。双方の楽団にゆかりのある世界的マエストロ、チョン・ミョンフン氏の指揮により、2つの楽団からなる混成オーケストラは見事なハーモニーを奏でた。

ベートーベンが第九に込めたメッセージは『国境を超えた人類愛』

 合同演奏会といえば普通は複数の楽団が入れ替わりで演奏するものを指すが、日韓国交正常化50周年にあたる2015年の特別な催しとしてチョン氏が提案したのは、2つの楽団のメンバーを混ぜた混成部隊による演奏だった。過去にほとんど例のない試みである。

 第一バイオリン、第二バイオリン、チェロといったパートごとに半分ずつ奏者を出し、ソウル公演では東京フィル、東京公演ではソウル・フィルが各パートのリーダーを務めるという趣向だ。実現に向けて、元ソニー会長の故大賀典雄氏からバトンを引き継いだ東京フィル理事長の三木谷浩史楽天会長兼社長がスポンサー集めに奔走した。

日韓混成オーケストラの実現に尽力した楽天の三木谷浩史会長兼社長(写真:北山 宏一)

 2つの楽団による合同演奏という離れ業は、日韓をまたいで活躍してきたチョン氏の存在がなければ実現しなかった。チョン氏は2001年から東京フィルのスペシャル・アーティスティック・アドバイザー(現在は桂冠名誉指揮者)、2006年からソウル・フィルの音楽監督を務めてきた。両楽団を知り尽くしたチョン氏が指揮することで、ぶっつけ本番に近い公演が可能になった。

 26日の公演前、ソウル・フィルのコンサートマスターでブルガリア出身のスヴェトリン・ルセフ氏は「日韓に歴史問題が存在することは認識しているが、ソウル・フィルや東京・フィルには日韓以外にも様々な国籍の人がいる。今日は、ベートーベンが第九に込めたメッセージ『国境を超えた人類愛』を表現したい」と語った。

 同じくソウル・フィルのバイオリン首席奏者、リム・カジン氏は「日韓関係に問題があるのなら、それを癒す音楽を奏でたい」と意気込みを見せた。

 日韓の完璧なハーモニーを観客はスタンディング・オベーションで讃え、ステージのあちこちではソウル・フィルと東京フィルの奏者が抱き合った。

コメント2件コメント/レビュー

記事中の『クラッシック』は『クラシック』と表記するのが一般的ではないかと考えます。

それはさておき、同じ指揮者に指導されたオーケストラであれば、その指揮者の語法が浸透しているので合同演奏は困難は多くないのではないかと想像します。
とはいえ、別の団体ですので、約束事とかやりかたに差異があって、その調整には苦労されたことと思います。

双方の文化において第三者的位置にある西洋クラシック音楽であるから成功したのではないでしょうか。(2016/01/01 14:05)

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「日韓混成オーケストラが奏でた「歓喜の第九」」の著者

大西 康之

大西 康之(おおにし・やすゆき)

ジャーナリスト

日本経済新聞産業部記者、欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞産業部次長、産業部編集員などを経てフリーのジャーナリストに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

記事中の『クラッシック』は『クラシック』と表記するのが一般的ではないかと考えます。

それはさておき、同じ指揮者に指導されたオーケストラであれば、その指揮者の語法が浸透しているので合同演奏は困難は多くないのではないかと想像します。
とはいえ、別の団体ですので、約束事とかやりかたに差異があって、その調整には苦労されたことと思います。

双方の文化において第三者的位置にある西洋クラシック音楽であるから成功したのではないでしょうか。(2016/01/01 14:05)

相変わらず日経をはじめ日本メディアの韓国アゲ日本サゲに、心底嫌悪感を覚える。既にレッド・チームに自ら飛び込んだ敵国に、何を共感しろというのか。(2015/12/29 09:11)

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